シロアリを防ぐにはこまめな監視と水際で防ぐことが肝心です。我が家だけは大丈夫という油断は禁物です。ガイドYuuは多くの現場でシロアリの被害を見てきました。しっかり対策して大切な我が家を守りましょう。

シロアリはどこにいるの?

シロアリに食われた杭

直接土に挿した木の杭が約3か月でシロアリに食われぼろぼろにされたケースも。

シロアリは北海道の一部を除く、日本全国にいます。もちろんシロアリが多い地域、少ない地域の差はありますが、被害はどこでも起きる可能性があります。

日本のシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリで、家屋に被害を及ぼす8割程度がヤマトシロアリ、2割がイエシロアリと言われています。

シロアリは蟻の種類と思われがちですが、実はゴキブリの仲間です。そのパワーは強烈で、ガイドYuuが横浜市内で見たケースでは、直接土に挿した木の杭が約3か月でシロアリに食われ、中はスカスカ、ぼろぼろになっていました。シロアリは雑食性で、木材だけでなく発泡スチロールなども食べてしまいます。

 

まさか我が家にシロアリが?

シロアリは浴室やキッチンなど湿気の多いところによく発生します。私がシロアリを一番よく見た場所も浴室の解体現場です。浴室は湿気が多いだけでなく暖かいので、シロアリの格好の繁殖場所になっています。浴室では土台、窓台だけでなく、洗面所の床組なども含め広範囲にわたってシロアリの被害を見掛けました。

シロアリの巣

シロアリの被害にあった住宅の構造部-1(シロアリは写っていません)
撮影:Yuu


ところが住んでいる人はその被害に気付いていないことが多く、まさか我が家にシロアリが?と驚く人が多かったのが印象的です。

シロアリは普段、見えない場所で活動しています。その多くは地中から侵入し、まずは土台や柱の下部などを食い荒らします。そこから柱や床板などを食べながら上へ上へと昇っていきます。

シロアリで構造部分に被害を受けると、そこはもう構造体として正しく機能できませんので、家の耐震性能は大きくダウンしてしまいます。

中には、屋根の吹き替え時に屋根の下地にシロアリを発見、調べてみたところ、家の北半分のほとんどが被害にあい、とても危険な状態になっていたケースがありました。そうなれば、当然補修費用もかさみます。その家の場合は補修工事だけで500万円以上かかりました。

外来種のシロアリは外から飛んでくる

シロアリ被害

シロアリの被害にあった住宅の構造部-2(シロアリは写っていません)
撮影:Yuu

最近シロアリ業界で話題になっているのが、外来種のシロアリの存在です。これまでの日本のシロアリは土壌性シロアリといって、基本的に土の中に生息し、基礎を伝わって家の中に侵入していました。

外来種のシロアリの名前はアメリカカンザイシロアリと言い、乾材シロアリ、つまり乾燥した木の中でも生きていくことができるというツワモノです。

カンザイシロアリは輸入材や家具に潜んで侵入、中には外から飛来してくることもあります。飛行距離はだいたい200mくらいということですから、町内で被害が出れば、そこから飛んでくる可能性があります。

カンザイシロアリの生息地は今のところ、海外からの船の出入りが多い港町がある県が多いのですが、今後広まっていく可能性があります。

 

羽アリを見つけたら要注意

シロアリは成長すると羽アリになって巣から飛び立ち、また新しい巣を作ろうとします。羽アリになる時期は、種類によっても異なりますがだいたい4月~9月までの間です。

つまりその時期に羽アリを見掛けたら要注意!近くにシロアリの巣がある可能性があります。シロアリの羽アリは普通のアリの羽アリとの区別しにくいのですが、特徴は4枚の羽がだいたい同じ大きさでそろっているので、注意して見てみましょう。

まずは点検、そして周期を守ってシロアリ対策

シロアリ

まずは点検。そして定期的に駆除、再防蟻処理をしていくことが肝心。

シロアリの被害から我が家を守るための基本は、まずは点検、そして周期を守って予防のための対策しておくことです。

木造住宅の場合は、新築時に防蟻処理が行われていて、保証期間が定められています。だいたい5年~10年程度の間ですので、まずはその期間を確認しましょう。

その後は、薬剤の効果が切れることがないよう、定期的に駆除、再防蟻処理を行っていきましょう。防蟻処理の方法や処理の周期にはいろいろな種類がありますが、一般的には5年おきに土壌を薬剤処理し、土台などの木部に薬剤の塗布および注入などを行います。

 

中古住宅購入時は、防蟻処理の履歴をよく確認

中古住宅の購入時には、防蟻処理の履歴を忘れずに確認しましょう。シロアリの被害は見えない部分に集中し、家の構造に大きな影響を与えます。ここ10年ほどやっていないという家は要注意です。シロアリの被害があると、のちのち多額の補修費用が掛かることがあります。

不安につけこんだ悪徳業者に要注意

契約書

不安に付け込むという手口から身を守るために、自分の家の状態を自分で知っておくことが大事。

シロアリの恐怖や不安につけむ悪徳業者もいます。やみくもに不安をあおったり、中には親切を装って無料点検を行い、他の家から持ってきたシロアリを見せて多額の駆除料金をだましとる手口もあります。

シロアリ対策は、訪問販売でその場で決めてしまうことは厳禁です。近所の信頼がおける工務店や業者に依頼しましょう。

悪徳業者の手口と対策は下記にまとめてありますのであわせてご覧下さい。 15万円の防蟻工事を惜しんで500万円を損してしまった失敗事例は下記でご紹介しています。 日本しろあり対策協会には、消費者相談窓口もあります。
公益社団法人日本しろあり対策協会

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