ライバルと戦う「公認会計士試験」、仲間と助け合う「修了考査」
この「修了考査」は、公認会計士試験合格者が受ける実務補習の内容全体について、適切な理解がなされているかどうかを確認するとともに、職業専門家としての 実務的な専門能力と適格性の確認を目的としています。我が国における会計に関する理論及び実務全般について出題され、筆記の方法により毎年2日間の日程で日本公認会計士協会が実施するものです。
平成26年度の修了考査は、平成27年1月11日及び12日に実施され、その合格者が、平成27年5月18日に発表されました。
平成26年度の修了考査の合格者は、1,438名で合格率は70.8%でした。
※ 修了考査の受験回数等に制限はありません。
ちなみに、修了考査は例年1月に実施されていましたが、降雪等の気候変動の影響や受験者等からの要望を受けて、平成27年度の修了考査は平成27年12月19日(土)・20日(日)に実施されることとなりました。
公認会計士試験に受かっても、また修了考査という試験が待っているのか~、とちょっと暗い気分になってしまいそうですが、公認会計士試験と修了考査とは大きな違いがあります。
それは公認会計士試験がライバルとの戦いであるのに対して、修了考査は仲間との共闘だという点です。
公認会計士試験は、試験会場で出会う人たちの大半が「知らない人」であり、合格者数も限られていますから、いわばライバルたちとの戦いです。
それに対して修了考査は、試験会場で出会う人たちの大半が実務補習機関で共に学んできた仲間です。同じ公認会計士試験合格者としての仲間意識が生まれています。厳しい仕事の合間を縫って、必死に勉強する苦労を共に経験してきた仲間たちとの共闘です。
実際、私は修了考査の休憩時間にトイレで用を足してる最中、偶然となりに来た友人から突然、「ひねのくーん、仕事受けてくれへん?」と、独立後の貴重な仕事を紹介してもらいました。
もちろん二つ返事で引き受けました!
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