20代~40代の一人暮らしで、貯蓄1000万円以上の割合は?
前回の記事「一人暮らしの平均貯蓄額は653万円!?」で、一人暮らしの人の平均貯蓄額と、貯蓄の“中央値”についてお伝えしました。では、「1000万円以上貯蓄がある人」は、いったいどれくらいの割合なのでしょうか。正しくは「金融資産保有額」ですが、当記事ではまとめて「貯蓄」と表記します。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2020年)によると、「単身者」全体のうち、1000万円以上貯蓄がある人はなんと15.8%もいるという結果が出ています。「10人に2人近くいるの?」と驚いたかもしれませんが、これは50代、60代の人も含まれているのでご安心ください。
今回は20代~40代の人に絞って、一人暮らし(単身者)で1000万円以上貯蓄の人がどれくらいの割合かを、年収別に紹介します。(データをもとに、ガイドが再計算しています)。
「20代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
- 年収300万円未満……0.8%
- 年収300~500万円未満……2.3%
- 年収500~750万円未満……6.8%
- 年収750~1000万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
- 年収1000~1200万円未満……(同上)
- 年収1200万円以上……(同上)
人の割合、年収500~750万円未満の人では約7%という結果が出ています。もちろん、“20代”といっても、22歳と29歳とでは貯蓄に大きな開きがありますが、「20代の一人暮らしで、1000万円以上貯めている人が意外といる」という事実に、刺激を受けるのではないでしょうか。
「30代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
- 年収300万円未満……2.8%
- 年収300~500万円未満……8.5%
- 年収500~750万円未満……28.9%
- 年収750~1000万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
- 年収1000~1200万円未満……(同上)
- 年収1200万円以上……(同上)
「40代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
- 年収300万円未満……7.7%
- 年収300~500万円未満……21.1%
- 年収500~750万円未満……28.7%
- 年収750~1000万円未満……64.7%
- 年収1000~1200万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
- 年収1200万円以上……(同上)
以上、一人暮らしで1000万円以上の貯蓄がある人のデータをお伝えしましたが、これらはあくまでもデータです。「みんなこんなに貯めている……どうしよう」と焦るのではなく、参考としてご覧ください。これから貯蓄をがんばりたいと思っている人はぜひ、いい刺激として受け取っていただけたらと思います!
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