単身者の貯蓄額は平均値が942万円、中央値が32万円

一人暮らし(単身者)の人は、他のみんながどれくらい貯めているか、密かに気になりませんか?

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2017年)によると、単身者(一人暮らし)の人の平均貯蓄額は942万円、中央値は32万円という結果が出ていました。(正しくは「金融資産保有額」ですが、当記事ではまとめて「貯蓄」と表記します)。

「平均値の942万円にはおよばないけれど、中央値の32万円の貯蓄だったらあるかも……。でも、平均値と中央値って何が違うの?」と感じた人もいるかもしれません。
 
平均値よりも中央値のほうが、実際の感覚に近いケースが多いのです。

平均値よりも中央値のほうが、実際の感覚に近いケースが多いのです。



そこでまずは、「平均値」と「中央値」についての違いをお伝えします。

一人暮らしの友達が10人いたとします。そのうちの9人が10万円、1人が1億円を持っていたとすると、「だいたいみんな10万円持っているよね」という感覚になりますよね。ところが、実際に計算して平均値を取ると、(10万円×9人+1億円×1人=1億90万円)÷10人=1009万円です。ほとんどの人が10万円しか持っていないのに、たった1人、1億円を持っているだけでその数字にひっぱられ、平均値はおよそ1000万円になってしまったわけです。

つまり、「平均値」とは、極端に高い数字(または低い数字)があると、それに引っ張られてしまい、「真ん中」からズレていってしまうのです。

そこで注目したいのが、「中央値」です。中央値とは、高いほうと低いほうから順番に数えていき、ちょうど真ん中にある数値のこと。この友達10人の場合は、「10万円」ですね。「みんな10万円くらい持っている」という方が、実感値に近いのではないでしょうか。つまり、「真ん中」を知りたい場合は、平均値よりも、「中央値」を見る方がいいというわけです。

では次に、20代、30代、40代の単身者(一人暮らし)の貯蓄額の「平均値」と「中央値」を、年収別に見ていきましょう。
 

20代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値69万円 中央値0万円
  • 年収300~500万円未満……平均値205万円 中央値50万円
  • 年収500~750万円未満……平均値824万円 中央値340万円
  • 年収750~1000万円未満……(回答者3人のため、参考まで。平均値333万円 中央値0円)
  • 年収1000~1200万円未満……(回答者2人のため、参考まで。平均値160万円)
  • 年収1200万円以上……(回答者1人。ちなみに6300万円)
     

30代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値255万円 中央値0万円
  • 年収300~500万円未満……平均値592万円 中央値200万円
  • 年収500~750万円未満……平均値1242万円 中央値750万円
  • 年収750~1000万円未満……平均値2870万円 中央値2250万円
  • 年収1000~1200万円未満……(回答者1人。ちなみに貯蓄0円 )
  • 年収1200万円以上……(回答者2人のため、参考まで。平均値3675万円)
 

40代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値315万円 中央値0万円
  • 年収300~500万円未満……平均値604万円 中央値203万円
  • 年収500~750万円未満……平均値2002万円 中央値1000万円
  • 年収750~1000万円未満……平均値3721万円 中央値2619万円
  • 年収1000~1200万円未満……(回答者4人のため、参考まで。平均値1354万円 中央値708万円)
  • 年収1200万円以上……(回答者5人のため、参考まで。平均値15700万円 中央値10000万円)

基本的に「平均値」はやや高め、「中央値」はやや低めのケースが多かったのではないでしょうか。

人によってどのような人生を歩みたいかは異なるので、必要貯蓄額は異なります。でも、どれくらい貯めたらいいかがわからない場合、一案ですが、まずは「中央値」を目指し、それをクリアしたら「平均値」を目指す、という目安にしてもいいかもしれません(※平均値のほうが中央値より高かった場合)。

ただし、これはあくまでも一般的なデータ。この数字にとらわれすぎず、自分の目標や夢にあわせて貯蓄額を考えて、貯めていくようにしたいですね。

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