ACCI(アッチ)~覚園寺そばのひっそり隠れ家イタリアン
鎌倉宮や覚園寺(かくおんじ)の拝観と併せて、訪れたいお店がこちら。鎌倉駅からバスに乗り、大塔宮バス停で下車。そのまま覚園寺方面に向かって歩いていきましょう。ここは薬師堂谷(やくしどうがやつ)とよばれる、静かな谷戸。覚園寺まであと3分ほどというところの右手に、「ACCI(アッチ)」があります。谷戸奥に立つ、一軒家。しっとりとした緑に包まれ、タイルで描かれた「ACCI」の文字が迎えてくれます。森のすてきなお宅に招かれたような玄関アプローチ。ウッドデッキのテラス席も、気持ちがよさそうです。店内に入ると、白い壁に、温もりある木の床やテーブルが、落ち着く雰囲気。
ランチは1,800円、2,700の2コース。ディナーは4,500円からのおまかせコース。アラカルトもあります。
2700円のランチをいただいてみました。
前菜盛り合わせは、カルパッチョや甘味のあるホワイトコーンのスープ、自家製モッツァレラチーズ・ハムもナチュラルでやさしい味わい。
次にパスタとリゾットのお皿が登場。
ホウレンソウと鯛の身を絡めたペンネは、ちょうどアルデンテのゆで加減で、鯛の味わい深さに舌鼓。グレープフルーツ、ズッキーニの入ったチーズリゾット。「グレープフルーツ?」とちょっとびっくり。グレープフルーツの皮が角切りで入っていますが、全然苦味は感じません。チーズ風味に爽やかさが入って、すっきりとしたお味。
メインは、豚肩ロースのグリル。ミディアムレアに、とても柔らかい焼き加減。アスパラソバージュという、茎の細いアスパラと、酸味の効いたパプリカを添えて。
ドルチェは、ちょうど旬のビワのジェラートとティラミス。甘く熟した旬のビワを、ジェラートでいただく贅沢。
コーヒーもきちんとお豆の味が。1つ1つ、一番おいしい状態を考えてつくられていることが伝わる、丁寧なお料理が印象的でした。
ご夫婦2人できりもりしていて、奥様は芸術家。サボテンなどの多肉植物の絵をはじめ、独創的で温かいアートに囲まれたお店は、眺めていると楽しくなってきます。
ACCI(アッチ)というお店の名前は、梶川厚士シェフの、イタリア修行時代のニックネームからついたそう。「季節の移り変わりを身近に感じられるここ鎌倉のこの場所で、お店をさせていただいてること、私たちもとても幸せに感じております」と微笑む奥さま。
すてきでおいしい、楽しいお店です。
お食事を楽しんだ後、お店から歩いてすぐの覚園寺を拝観するのもいいですね。1時間に1回ほど、決まった時間にお寺の方が境内を案内してくださいます。室町時代の禅宗様式を残す茅葺きの薬師堂(県の重要文化財)には、運慶作という鎌倉有数の巨像・薬師如来像がまつられています。天然記念物のマキの巨木や重厚な文化財の数々にふれ、鎌倉の奥深さを味わえるお寺です。拝観は500円、雨天中止。ぜひ、「ACCI(アッチ)」でのお食事に併せ、拝観してみてください。
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■ACCI(アッチ)
住所:鎌倉市二階堂411-2
TEL:0467-53-8184
ホームページhttp://acci.juno.weblife.me/news.html
■覚園寺
AllAboutご紹介サイトhttp://allabout.co.jp/gm/gc/441879/4/