初めて10万円で資産運用するなら?

初めて資産運用を始めようとする方へ、最初の10万円で何に投資をしたらいいかをご案内します。何をしたらいいかの前に、まずは”してはいけないこと”を考えましょう。禁止事項の確認です。ここはビギナーが陥りやすい落とし穴なので、十分に注意してください。

ビギナーが避けたい3つの禁止事項

1、個別の銘柄や特定の通貨に賭けない
一つの資産に集中すると、価値の変動が大きくなり、損失の拡大や長期化につながりかねません。できるだけ、広く分散する(たくさんの投資対象を持つ)ことを心がけてください。

2、短期的な儲けを期待しない

資産運用とは、10年を超えるような長期スタンスで行うものです。短期的なサヤ取りで小遣いを稼ぐような甘い気持ちでは入らないでください。

3、レバレッジをかけない
自分の資金で買える現物の資産だけに投資してください。借金をするに等しい信用取引や空売り、ブルとかベアとかインバースとか表示された投機的な商品には手を出さないでください。

以上の3つの点をご理解いただける人に、タイプに合わせて3つの投資メニューをご提案します。なお、分散を徹底するツールとして、投資信託を使う投資を前提として、考えました。そして、安全、積極、攻撃の3コースを用意しました。

安全コース:為替ヘッジ付き国際債券ファンド

安全に運用したいなら、ベアリング投信投資顧問のBAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンドを1本10万円買いましょう。 このファンドには、株式は入っていませんから、ハイリスクではありません。しかも、為替リスクに対して、ヘッジなどの方法でコントロールしているので、為替差損で一気に大きな損をするリスクも小さいものです。

株価や為替の激しい動きの影響を抑えながら、国際マーケットに参加して、穏やかなリターン(2015年5月末現在の直近1年間で、5.2%)を体験してもらうには、ふさわしい金融商品です。ひとことでいえば、ローリターンです。

積極コース:調整機能付きのバランスファンド

積極的に運用するなら、国際投信投資顧問のトレンド・アロケーション・オープンを1本10万円買います。

上記の安全コースとは違って、トレンド・アロケーション・オープンというファンドは世界中の株式に投資しています。株式だけでなく債券、リート、コモディティなど、世界中の優良資産に分散しています。

そして、全体の構成比率を、経済環境や市場環境に応じて、臨機応変に調整していく機能を持っているので、比較的には安定したリターンがでています(2015年4月末現在の直近1年で7.8%)。ミドルリスクだといえます。

攻撃コース:国内外の株式ファンドを組み合わせて

最後に、攻撃的にいける人には、オール株式の運用を提案します。日本と海外の株式に、2つの投資信託を通して投資をして、国内、国外の株価リターンの違いを体験してもらいます。

日本株なら、JPMジャパン・フォーカス・ファンド。海外株なら、朝日Nvest グローバルバリュー株オープンがオススメです(2015年5月末現在の直近1年リターンは、前者が40.37%、後者が22.50%)。

日本と海外の構成比率が問題ですが、分かりやすくハーフ/ハーフでもいいと思います(日本株5万円、海外株5万円)。GDP比率でいけば、日本10%:海外90%が合理的なのですが。いずれにしても、これは攻撃的なパターンで、損失にタフな人だけが取り組んでください。

資産運用に挑戦する人の、初めの10万円の投資方法について、ご案内しました。上記は個人的見解を表明しています。投資は、あくまでも自己責任でお願いいたします。

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