「罰を与えても」問題解決には全く効果が無い……

子供の行動に困った! そのとき何で解決すべき?

子供の行動に困った! そのとき何で解決すべき?

「子供の困った行動に悩んでいる」というとき、それを解消したいあまりに、何らかの罰則を設けるご家庭も多いと思います。

例えば、「1週間、テレビ禁止」のようなものは軽い罰に含まれます。また、虐待に見られるような体罰は非常に重い罰に区分されます。

軽い罰と重い罰、どちらが深刻かと言えば、それはもちろん重い罰ですが、その重さに関わらず、実は罰は根本的な問題の解決にはつながることはありません。
結局のところ、子供が困った行動を止め、望ましい行動をとってくれなければ、何の意味もありません。そうです、罰には、親が期待する効果は全くないのです!

一刻も早く、「罰の悪スパイラル」から抜け出すために、現在の子育て心理学で分かっている「罰の悪影響」について、4つ紹介していきます。


罰の悪影響1. 罰には教えがない

仮に、子供を罰して、目の前の困った行動が一旦解消されたからと言って、次に望ましい行動をするとは限りません。おそらく結果はノーでしょう。

罰は「制する」という強いメッセージしかなく、模範行動への教えが含まれていないので、改善方法が伝わらないからです。


罰の悪影響2. 罰はエスカレートする

罰には、その場を制する効果は確かにありますが、改善効果はないので、すぐに子供はまた同じ行動を繰り返します。

すると、一般的な親は、罰を一段階厳しくします。しかし、受け手の子供には、その罰への耐性がすぐにできるので、問題行動も罰も、どんどん加速度的にエスカレートしていきます。


罰の悪影響3. 罰には副作用がある

罰というのは、ネガティブな力です。それゆえ、罰を喜んで受け入れる子はいません。必ず、罰に対して、抵抗を示します。

一般的なリアクションとして、泣き叫ぶ、殻にこもる、反抗する、親を叩く、蹴る、噛む、などが挙げられます。どれも親として受け入れがたい行動ですが、罰はそれらを大量に誘発してしまうのです。


罰の悪影響4. 罰はその子の人間関係にも影響を及ぼす

「悪いことをしたら罰せられる」こうやってしつけられていると、その子は外の世界に出たときに、何か問題に出くわすと、強い力で行使しようと試みます。親が自分に課しているような強い形で返すのが当たり前だと思っているからです。

譲り合う、許す、謝る、という平和的な解決方法を知らないので、力でねじ伏せてしまいがちです。

次ページでは、「子供の問題行動を改善する方法」について、紹介します。