夏ボーナスは前年比10.4%増の61万6000円
2015年夏ボーナス、昨年に引き続き支給額は好調のよう。みんなは何に使うのでしょうか?
「夏のボーナス2015 夏のボーナスの推定支給額」によると、2015年夏ボーナスの推定支給額は平均61万6000円。昨年より5万8000円(10.4%)のプラスとなりました。
昨年夏は前年比2.6%増で、昨年に引き続きアップ。特に今年の1割アップは5万円を超える増額ということで、多くの会社員はこの夏のボーナスに満足しているのではないでしょうか。
自由に使えるお金は「10万円以上」が半数近く
「夏のボーナス2015 自由に使える金額」によると、税金やローン返済、生活費の補填、ボーナス一括払いなどを除いた「実際に自由に使える金額」で最も多かったのは「5~10万円未満」の15.9%。次に「10~20万円未満」の14.1%と、10万円前後が一番多いようです。前回の調査と大きく変わったところは、高額層が増えたこと。20万~30万円未満でも10.3%と1割を占めています。10万円以上を全て合計すると、なんと49.3%も。半数近くが10万円以上となっています。昨年のランキングでは、10万円以上使えるのは35.6%でした。10万円以上使える人が大幅にアップしています。
■ボーナスのうち自由に使える金額ランキング
1位:5万~10万円未満 15.9%
2位:10万~20万円未満 14.1%
3位:3万~5万円未満 11.4%
4位:20万~30万円未満 10.3%
5位:1万~3万円未満 8.0%
6位:30万~40万円未満 6.1%
7位:1万円未満 6.0%
8位:40万~50万円未満 4.7%
9位:50万~60万円未満 4.0%
10位:100万円以上 3.9%
11位:60~70万円未満 1.9%
12位:70~80万円未満 1.7%
13位:90~100万円未満 1.5%
14位:80~90万円未満 1.1%
15位:自由に使えない 9.2%
夏のボーナス使い道トップ3は「貯金」「ローン返済」「投資」
2015年夏ボーナス、使い道のトップは貯金。例年のボーナス使い道のトップは貯金となっている
消費金額で一番高額だったのが貯金で19万5874円、続いてローン返済18万7677円、金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金などの投資が16万6402円となっています。
使う割合をみてみると、貯金が70%、商品・サービスを購入するが65.6%、旅行・外出をする(国内) 43.8%。まずは貯金、次に買い物、旅行といったところでしょうか。昨年まではローン返済がトップ3に入っていたのですが、今回は36.8%。昨年は42.8%だったので、約6ポイントも下がっています。住宅ローンのボーナス払いが減り、消費者金融などのローン利用も減ったのでしょうか。
■ボーナスの使い道別・平均消費金額ランキング(複数回答可)
1位:貯金 19万5874円(70.0%)
2位:ローン返済 18万7677円(36.8%)
3位:金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金など 16万6402円(15.8%)
4位:旅行・外出をする(国外) 15万9586円(10.1%)
5位:子供の教育費 14万5573円(31.5%)
6位:金融商品(投資信託、株式等)の補填 14万2357円(9.4%)
7位:商品・サービスを購入する 7万3508円(65.6%)
8位:旅行・外出をする(国内) 6万2906円(43.8%)
9位:その他 9万5641円(29.7%)
※カッコ内はその目的にお金を使うと答えた人の割合。また、平均消費金額は「お金を使う予定はない」と答えた回答者数を除いて算出。
投資意欲増大 消費金額は前年比33.8%アップも
前年と消費金額と大きく様子が違うのが、金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金などの投資です。金融商品(投資信託、株式等)の補填は、2014年夏は10万6400円だったのが2015年夏は14万2357円。3万6000円、33.8%増となっています。また、金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金などは、2014年夏は13万386円だったのが2015年夏は16万6420円。約3万6000円、27.6%増です。
投資への補填も購入も大幅アップしているのは、日経平均株価も上がっているように、株などの投資商品の好調さが購入意欲をかきたてているのでしょう。
購入したい商品トップ3は「洋服」「本雑誌」「家具インテリア」
2015年夏ボーナス、購入したい商品トップは洋服、ファッション関連。身近な商品が買いたいものナンバーワンとなっている
■ボーナスで購入したい商品ランキング
1位:洋服・ファッション関連 16.6%
2位:本・雑誌・漫画 8.3%
3位:家具・インテリア 8.1%
4位:ノートパソコン 8.0%
5位:カメラ 7.4%
5位:スマートフォン 7.4%
7位:スポーツ用品・アウトドア用品 7.3%
8位:PCパーツ 6.9%
9位:ホビー・おもちゃ・グッズ 6.8%
10位:調理家電(炊飯器、電子レンジなど) 6.2%
全体の購買意欲はまだ低調
1位の洋服・ファッション関連は、前年も1位でした。前年は11.5%だったのが、今年は16.6%と5ポイントも増えています。ボーナスが少し増えそうだからという意識があるのでしょうか。高額なものではなく、まずは身近なファッション関連からといったところでしょう。2位の本・雑誌・漫画は前年8.6%で今年は8.3%。本を買う予定でいる人は減っています。代わりに、家具・インテリアは前年7.4%、今年8.1%と増。少し高価なものを入手したいようです。
また、昨年ランクインしているのに今年ははずれたものとして、タブレット端末、薄型テレビがあります。一度購入してしばらくは買い替えがないのでしょう。逆に今年ランクインしたものはカメラ。1年でも購入したいものは変化するのですね。
ファッション関連が少し増加したものの、2位以下は6%から8%の間。全体としたら、購買意欲はまだあまり活発ではないというところです。もう少し、個人の消費が伸びれば日本の経済状況は好転するのでしょう。次のボーナスは支給額も多く、買いたいという購買意欲も高まっているといいですね。
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