建て主のK夫妻は40代でご夫婦ともに化学関係者。お二人がアトリエ・天工人の山下保博さんに設計を依頼する時に伝えたのは「コンクリートが好きなので、内部も外部もコンクリート包み込んで欲しい」「そのコンクリートも普通の物ではなく、挑戦的であり環境的なものを使って欲しい」の2点でした。
新素材「シラスコンクリート」の家
この住宅に使われているのは、アトリエ・天工人が開発した再利用可能な環境にも優しい「環境型コンクリート」で、鹿児島の火砕流堆積物「シラス」を原材料にしたコンクリートです。
外観の特徴となっている正面の大きな三角の窓は、東京都心で広大な自然を感じられる唯一の手掛かりである「空」を室内に取り込むために欠き取られています。
◆建築データと建築家プロフィール