鎌倉武士になって、鎌倉の街を練り歩く
今回は、最近、テレビでもたびたび紹介され、話題になっている鎌倉のツアーイベント「鎌倉もののふツアー」の様子をレポートしたいと思います。「鎌倉もののふ」を主宰する鎌倉智士さんと妻の純子さん。鎌倉姓は本名で、平安時代後期の武士・鎌倉権五郎景政の末裔という
「鎌倉もののふツアー」は、再現した鎌倉時代の鎧や衣装を着て鎌倉の街を練り歩いたり、撮影会を楽しんだりという、事前に申し込めば一般の人も参加できるイベントです。
このイベントでは、当時の陣中食(戦場での食事)を再現した「鎌倉もののふメシ」を食べることもできるので、これも楽しみですね!
まずは、鎧を着てみましょう
それでは、2015年5月31日に行われたイベントの様子を見ていきましょう。「もののふツアー」参加者は、朝、もののふ隊の本陣のテントに集合。まずは、着付けを手伝っていただきながら、鎧に着替えます。モデルが私(ガイド)で恐縮ですが、どんな感じで着るのか見ていきましょう。
私服の上から、まずは、白い小袖(こそで)を着る
私服の上から、まずは、白い小袖(こそで)を着ます。
篭手、袴、足袋、脛当てを装着
さらに、その上から篭手(こて)、袴(はかま)、足袋(たび)、脛当て(すねあて)を装着。袴は伝統的なものだと着るのに時間がかかりますし、トイレに行くのも大変なので、黒いニッカポッカで代用。
鎧を着て完成!
最後に鎧を着て、烏帽子をかぶり、草鞋(わらじ)を履けば完成! 私が着させていただいたのは、主に「侍大将」という地位の人が着た「胴丸」という種類の鎧。
衣装の種類は、大将、副将、侍大将、僧兵、近習(きんじゅう)、姫、白拍子があり、大将格の「大鎧」になると、着るのにも時間がかかって大変そうでした。
様々な種類の衣装があります
「もののふ隊」の鎧はすべて手作りで、部分的にマジックテープを使うなど着用しやすいようにアレンジはしているものの、『甲冑事典』などを参考に、平安時代後期から鎌倉時代初期の頃の鎧をかなり精巧に再現。材質は、紙の表面に塗料を塗ったり、樹脂で作ったりしており、実際に着てみると意外に軽いなと感じます。
鎧を着終わった人から撮影会を開始。子供用の鎧もあるので、家族づれで参加している人もいました。
次のページでは、街歩きの様子と、気になる「もののふメシ」をレポート!