人気の対面式キッチンは2人では使いにくい?

夫婦で一緒に料理をしたり、親子でお菓子作りを楽しんだり、2人で使いやすいキッチンのリフォームプランをご紹介します。大人気の対面式キッチンも、実は複数で使うとなると意外と不便なこともあるのです。

対面キッチンは子育てキッチン、ママが作って子どもが食べる

新築やリフォームでよく見かけるキッチンのレイアウトと言えば、対面式キッチンです。中でも下の写真のような、壁から突き出したペニンシュラ型と呼ばれるスタイルを、ガイドYuuは「子育てキッチン」と呼んでいます。

子育てにぴったりなスタイル

対面式キッチンでも壁から突き出したスタイルをペニンシュラ型と呼び、子育てにぴったりなスタイル(パナソニック


このような対面式キッチンは、ママやパパが料理を作って、食事をする子どもたちを見守るスタイルです。特に上のように奥が行き止まりのプランは、キッチンへの出入り口が一か所なので、揚げ物をしている時など子どもがキッチンに入ってきて欲しくない時は、「ここから入ってこないでね」と出入りのコントロールがしやすく安心です。

しかし子どもが大きくなって、夫婦や親子など複数で料理をしたいとなると、このようなキッチンのレイアウトは使いやすいとは言えません。2人で同時に動くと、逃げ場が無いのでお互いがジャマになってしまうのです。

2人で料理がしやすいのは、お互いが邪魔にならないキッチン

このような奥が行き止まりになっている対面式キッチンで2人以上の複数で料理をすると、コンロとシンクを往復するたび、お互いに何度もすれ違う必要があります。

ただすれ違うだけなら問題ありませんが、キッチンでは熱い油や包丁を使っているので、軽くぶつかるだけでも火傷やケガをする恐れがあります。実際、肘をちょっとぶつけただけで熱い鍋をひっくり返して大やけどを負ってしまった事故もあります。

夫婦で料理

行き止まりの対面式キッチンは複数だと何度もすれ違いが必要になる。通路が狭いと危険な場合も。


余裕を持ってすれ違うためには120cmの通路幅が必要です。しかし対面式キッチンでそれだけの余裕があるプランを立てるのはなかなか難しく、また1人で作業するには広すぎると感じる人も多いことでしょう。

夫婦や親子など2人で料理がしやすいキッチンにするためには、2人で同時に動いてもお互いがジャマになることなく、両方が同時にスムーズに作業ができ、かつ1人の時でも使いやすいリフォーム計画を立てる必要があります。

1人でも2人でも使いやすい、回遊動線を持つキッチンへのリフォーム

1人でも、2人以上の複数でも料理をしやすいのが、回遊動線を持つキッチンです。回遊動線とは、行き止まりなく周囲をぐるぐる回れるプランのことを言い、部屋の中心に独立して設置するアイランドキッチンがその代表です。

複数で料理がしやすい

回遊動線のアイランドキッチンなら1人でも2人以上の複数で料理がしやすい(パナソニック)


例えば上の写真のようなレイアウトのキッチンなら、移動先に人がいたら反対側から回りこむことで、狭いキッチン内でのすれ違いを避けることができます。

相手がコンロ前にいたらシンク側から回り込む、相手がシンク前にいたらコンロ側から移動する、といったように、2人が同時に動いてもかち合うことがありません。またアイランドキッチンは反対側から向かい合って料理をすることができるので、2人で料理をする時に連携を取りやすく、共同作業がしやすいキッチンになります。

アイランドカウンターや作業スペースで、複数で共同作業

壁付けのオープンキッチンとアイランドカウンターの組み合わせも、すれ違いを避けつつ、共同作業がしやすいので、2人で使いやすいキッチンになります。例えば下の写真なら、料理をする人はコンロの前に、盛り付けをする人はシンク側に居てアイランドカウンターで、お互いがジャマにならずに炊事ができます。

共同作業がしやすい

アイランドカウンターがあれば料理をする人、盛り付けをする人がそれぞれ別のルートで動くことができ共同作業がしやすい(パナソニック)


ポイントはそれぞれの作業スペースを確保しつつ、別ルートで動くことができるようにしておくこと。料理の時の動き方、連携や共同作業のしやすさもよく考えて計画を立てましょう。システムキッチンを選ぶ際も、下の写真のようにシンクの両脇に作業スペースを確保したタイプなら、シンクを挟んで2人で一緒に料理がしやすくなります。

調理スペースが確保されたシステムキッチン

シンクを挟んでそれぞれに調理スペースが確保されたシステムキッチン(トクラス


マイ包丁、マイまな板で、キッチンがもっと楽しくなる

夫婦や親子など複数でキッチンに立つなら、それぞれ専用のキッチンツールがあると、料理がもっと楽しくなります。最初に揃えておきたいのが、マイ包丁とマイまな板です。

包丁とまな板は、使う人の握り方や力の入れ方によって、使いやすい形状や柔らかさが違います。例えばガイドYuuが使いやすいのは、大きめの万能包丁と柔らかい桐製のまな板です。モノにこだわる男性もマイ包丁があればキッチンに立つのがきっと楽しくなります。

二人で調理

モノにこだわる男性もマイ包丁やマイまな板があればキッチンに立ちやすくなるかも。


子ども用の包丁とまな板もあります。親子で一緒に料理をすれば、食の大切さや楽しさを知る機会になります。キッチンだけでなく、キッチンに立つ人それぞれが使いやすいツールを揃えておくのも、2人で料理がしやすいキッチンにするポイントです。

 

キッチン家電が増えるので、リフォームの際は余裕ある収納計画を

複数でキッチンに立つようになると、それぞれにこだわるところや得意なことが違うため、使いたいキッチン家電やツールが増え、それらを収納するスペースが必要になります。

特に家電製品の使い勝手は、収納場所によって大きく左右され、出し入れのハードルの高さで使用頻度が異なります。2人で使いやすいキッチンにするには、レイアウトやキッチンの形に加えて、2人分の収納を確保しておくことも大事なポイント。動き方、作業の連携、そして収納の工夫で、1人でも2人でも使いやすいキッチンのリフォーム計画を立ててみて下さい。

複数で料理がしやすいアイランドキッチンのリフォームについては、下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
料理がスムーズにできて、使い勝手が大幅アップするキッチンの収納については下記にご紹介しています。
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