高校受験/高校受験に向けた親の心得

うちの子、最近ちょっと変!それって「中二病」かも(3ページ目)

中1は「中1ギャップ」、中3は「受験生」というくくりがありますが、中2はというと。一見、何も問題がないように見える中学2年生も、「中二病」という大きな問題があったのです。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

オタクなどサブカルチャーにのめり込む

趣味を持つこと自体は悪くありません。しかし、中学生という多感な時期を、偏った趣味の世界にだけ没頭して過ごしているとしたら、問題ありですよね。

最近では、スマホを持っている中学生も珍しくなくなりましたが、中学女子で気を付けたいのが、SNSやプロフなどコミュニティー系にはまってしまうことです。ただでさえスマホは、LINEなどのメッセージアプリやゲームなど、中毒につながりそうな誘惑がたくさんあります。

そんな中、リアルな友達だけでなくコミュニティーで出会った仲間と、好きなアニメやキャラクターについて話して盛り上がったり、動画サイトに夢中になってすっかりはまってしまう傾向があります。

一方、中学男子で気を付けたいのが、「ガンダム好き」と「二次元への現実逃避」という2本柱です。今も昔も、ガンダム好きな男子が多いのは変わらないようです。バーチャル世界での好きな女キャラクターを、「ヨメ」と言い出したら末期症状だと思って下さい。

女子と男子、いずれも共通しているのが、ネットにはまる時間が長ければ長いほど、症状が進むという点です。

対処法としては、ネット利用を少しずつコントロールできるようにすることです。間違っても、ネット利用禁止などの強硬手段はとらないようにしましょう。

また、好きなキャラクターについて、どんなに気に入らなくても「否定しない」ということも大切です(みすみす、子どもを敵に回すだけなので)。

「中二病」は自分探しの時期

さて、これまで「中二病」について考えてみましたが、心理学的な視点でみると、これは「自分探し」の現れでもあります。極端な言動は、一時的である場合が大半なので、温かく見守ってやるということも時には大切です。

しかし、中学生としての本分をはずれたとしたら問題ですので、その点だけは譲らないようにしましょう。我が子の個性を見極め、上手に進路意識を高めてあげることで、どの子も立派な受験生になれるので安心して下さい。

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