浄智寺から源氏山へ
次は、源氏山公園にある葛原岡(くずはらおか)神社を目指します。東慶寺から県道を北鎌倉駅とは反対方向へ歩いて行きましょう。まもなく、浄智寺の参道入口に到着します。昔懐かしい円筒形のポストが目印です。浄智寺のすり減った鎌倉石の石段
浄智寺の珍しい中国風の山門へと続くすり減った鎌倉石の石段は、鎌倉屈指の美しい風景。この場所は、映画『武士の一分』で、檀れい演じる主人公の妻、加世の墓参りのシーンで使われました。
浄智寺を拝観する場合は、まっすぐ山門へと進みますが、今回は境内の左側の道を奥へと進んでいきましょう。この先に、源氏山方面へと続く「大仏・葛原岡ハイキングコース」の登山口があります。
大仏・葛原岡ハイキングコース
このハイキングコースは、アップダウンのある、割と本格的な山道ですので、滑りにくい靴と動きやすい服装が必要です。また、雨が降ると道が滑りやすくなりますので、降雨時はハイキングコースは歩かないほうが無難です。
登山口から山道を歩くこと15分ほどで、源氏山公園の一画にある、葛原岡神社の境内横に到着します。
葛原岡神社のアジサイ
葛原岡神社は後醍醐(ごだいご)天皇の忠臣として鎌倉幕府の倒幕に活躍したものの、幕府に捕らわれ処刑された、日野俊基(としもと)卿をおまつりする神社です。葛原岡神社境内のアジサイ(写真提供:葛原岡神社 2013年6月17日撮影)
もともと葛原岡神社の境内には、古くからアジサイが咲いていましたが、先年、境内を整備するのを機会に、せっかく訪れた人々に楽しんでもらおうとアジサイを増やしました。
その後も年々数を増やしており、2017年現在は、150種類、2700株ほどのアジサイが植えられていて、アジサイ目当てのお客さんも増えてきているそうです。
縁結び石(男石、女石)
また、葛原岡神社は「縁結び」にご利益があるとされ、最近、若い人を中心に参詣客が増えています。境内の「縁結び石(男石、女石)」の周囲には、たくさんのハート形の絵馬が奉納されています。
『さくら貝御守』。御守りと一緒に授与される五円玉を「縁結び石」のしめ縄に結びつけると、さらにご利益アップ!
葛原岡神社でとても人気があるのが、鎌倉の由比ヶ浜海岸で採れる、淡いピンク色のさくら貝でつくった『さくら貝御守』。
サクラ貝は採れる数が少ない上に、見た目がきれいなものを厳選して御守りにしているので、あまり数をつくれないのだそうです。よく見ると、色や形もひとつひとつ少しずつ違うので、好みのものを選びたいですね。
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■葛原岡神社
住所:鎌倉市梶原5-9-1
拝観料:無料
アクセス:北鎌倉駅よりハイキングコース経由徒歩30分、または鎌倉駅西口より銭洗弁財天経由徒歩35分
地図 → 葛原岡神社 交通のご案内