バリ島/バリ島のグルメ・レストラン・屋台

辛さがクセになる!バリ島のローカル飯案内(2ページ目)

バリ島に旅行をするならば、せっかくだからバリ島ならではのローカル飯が食べてみたい!ぜひとも味わって欲しい料理を初級~上級に分けて紹介します。

プトゥ ヒロミ

執筆者:プトゥ ヒロミ

バリ島ガイド

初級編~中級編/食べるほどに奥が深い「ナシ・チャンプル」

ナシ・チャンプルはナシ(ご飯)にチャンプル(いろいろと混ざる)の意味で、一皿にご飯がまず盛られ、その周りにはいろいろなおかずが一緒に添えられる一皿料理のこと。ローカルがお持ち帰り(ブンクス)にする料理もナシ・チャンンプルと呼んでいるので、ご飯とおかずが盛り合わせられた地元料理の代名詞のようにもなっています。
ナシ・チャンプル

ショーケースからおかずを指差して盛りつけてもらうこともできるワルンもあります

ナシ・チャンプルはワルン(ローカル食堂)はもちろん、インドネシア料理のメニューを載せている高級レストランでも食べることができます。値段も内容も大幅に違い、給仕する人によって、入る店によっておかずも盛りつけ方も異なります。ワルンで食べるナシ・チャンプルは日本円で約250円前後です。辛さの刺激に慣れてくると病みつきになる美味しさです。

いろいろなナシ・チャンプル

1は鶏肉中心、2はブタ肉中心、3は牛肉と鶏肉、4はジャワ風のナシ・チャンプル


写真だけでは味の想像がつきにくいかもしれませんが、入っているおかずの肉の種類でジャワ風かバリ風かわかります。ジャワ風はブタ肉を使わず、バリ風は牛肉を使いません。地元の人で賑わうワルンでナシ・チャンプルを食べることができれば、もうすっかりバリ通ですね。

上級編/バリ島ならではの料理「バビ・グリン」

バビ・グリン

見た目もインパクトがある丸ごと焼かれたブタの丸焼き料理


バビ・グリンとはインドネシア語でバビ(豚)がグリン(丸焼き)されたもの、ブタの丸焼きの意味になります。インドネシア全土ではイスラム教徒の数が圧倒的に多いので、豚肉料理は御法度ですが、バリ島はヒンドゥー教の島なので豚肉を食します。しかも豚の丸焼きは神様に捧げる供物として欠かせないものです。供え物として捧げた後は解体して食べますが、儀式の時の特別な食べ物として、バリ人も大好きな食べ物です。

この豚の丸焼きはワルンでも食べることができます。バビ・グリンのおかずの一つにラワールというココナッツのフレーク状になったものと鮮血を混ぜたおかずも用意されます。茶色になっているものは火を通してあるので、それほど心配はありませんが、ピンク色のラワールは生の血がそのまま混ぜ合わせてあるので、用心のため食べるのは控えた方が良いと思います。どうしても興味がある人は、儀式などに招待されたときに振る舞われる出来立てのラワールに挑戦してみましょう。

イブ・オカのバビ・グリン

ウブド王宮前の1号店、近くに2号店、そしてマス村に向かうプリアタン地区にも支店があります

バビ・グリンと言えばウブドのお店「イブオカ」があまりにも有名。各国のガイドブックなどでも紹介され、地元の人だけでなく、世界中の観光客がバビ・グリンを食べにやってきます。特徴はスパイシーな味付けと大きめでジューシーな豚肉。観光客が増たことにより、2003年ごろから辛いサンバルは自分で付け足せるよう別に用意されるようになりました。そのため、最初から激辛というわけではないのでご安心を。このおかげでさらに多くの人に受け入れられるようになりました。

バビグリン専門のワルンで売られる価格は日本円で約250円前後が相場ですが、「イブオカ」のバビグリンは日本円で約500円と断トツの高値になっています。値段が上がり古くからの利用者は嘆いていますが、お店は改装されてレストランと呼んでもおかしくないくらいに快適な空間になったので、サービス向上の対価といったところでしょうか。

ハンダヤニのバビ・グリン

バイパスをサヌール地域からウブド方面に向かい、トパティ地域の大きな交差点のすぐ手前左側にあります

「イブオカ」のバビ・グリンを軽くクリアしたのなら、ローカル向けで容赦なくスパイシーで辛いバイパス沿いのお店「ハンダヤニ」に挑戦してもらいたいと思います。辛い味が大好きな地元男性客が多く、昼間はお持ち帰りにする人も含め、とても賑わっています。バビ・グリンの一皿の他にスープがつきますが、塩分と辛さの刺激が半端ないクセモノです。このスープをご飯にかけて食べますが、あまりの辛さに額に汗が吹き出て来ます。高血圧の人は控えたほうが良いかもしれません。それほど刺激的な味です。

 

さて、余談ですが口の中が辛くて、熱くてどうしようもなくなった時はどうしたらよいのでしょうか?水を飲む、氷を舐める、甘い物を口にするなどありますが、ガイドが一番効くと思う方法は口をゆすぐような感じで熱い湯を飲むことです。一瞬ヒリヒリして刺激がさらに強くなる気もしますが、湯を飲む込むころにはヒリヒリがなくなります。ぜひお試しください。(※情報は2015年5月現在)
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