専門学校に通う最大のメリットは「友達」
私が公認会計士として10年以上働いた今、専門学校時代を振り返ってその最大のメリットは何かと聞かれれば、「友達」だと思います。
専門学校の友達は、受験生時代においても大切です。公認会計士という資格を目指す仲間の存在が、勉強へのモチベーションを高め、短期合格につながります。
それでは、公認会計士になってからはどうでしょうか?
専門学校時代の友達は、合格すれば、それぞれ別の監査法人、事業会社に就職していきます。離れ離れになります。でも、なにか困ったとき、電話をすれば、メールをすれば、すぐに受験生時代のように一緒に悩み、考え、アドバイスしてくれます。しかも、合格後はそれぞれのフィールドで、それぞれに経験を積んでいますから、とても貴重なアドバイスになるのです。
そんな友達は、試験に合格してから作ろうとしてもなかなか作れません。そもそも作ろうと思って作るものでもありません。
さらに、損得勘定で友達をつくるわけではなくても、あなたが公認会計士として独立したときに、あなたに仕事を紹介してくれるのは、意外に同じ公認会計士であるケースがあります。
例えば、大きな仕事を受注して、自分一人で対応できないとき、友達の公認会計士に協力してもらいます。また、公認会計士は独立性が求められますから、自分が受けたくても受けられない仕事にも出くわします。そんなとき、友達の公認会計士に協力してもらいます。
結果論ではありますが、受験生時代の友達が、将来大きなビジネスにつながる可能性を秘めているのです。
これこそが、専門学校を活用する最大のメリットだと、私は思います。
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