モデルとしてのくみんこ÷グレープ
ガイド:今日のインタヴューでは、くみんこ÷グレープさんをフィーチャリングをします。ネットで検索してみたのですが、意外とくみんこさんの情報が少ないのです。ぶどう÷グレープ以外には「モデルをやっている」とかぐらい…今もやっているんですか?
くみんこ÷グレープ:
そうですね。モデルを始めたのも、ぶどう÷グレープの始まりとほぼ同じ頃です。基本的にはバンドでの自分とモデルとしての自分を分けて考えてたんですけど、だんだんと、どちらも同じようなことで行き詰まったり、目標ができたりして、いまは少し、近いものとして捉えるようになってきました。
ファッションショーでランウェイを歩いたり、CMとか、スチールとかが中心で、映画にも挑戦したいと思っています。小さな頃の夢は「表現する人になる」だったんですけど、そういった意味では同じなのかもしれません。
不良グループに入った学級委員長
ガイド:ながいさんが、「ぶどう÷グレープ」というバンド名は「不良グループ」がなまったものだと説明していました。くみんこさんは、たまたまながいさんが居たスタジオの部屋の隣にいたんですよね。ながいさんに声をかけられた時、怪しいとかそんな風には思わなかったのですか?
くみんこ÷グレープ:
当時の私は、本当になにもわかっていない生意気なガキで、ガキと言っても18才だったんですけど、あまり深く考えずに、ただ「面白そう!」と飛び込んだ覚えがあります。
ながい÷グレープのスカウトもとっても上手で(笑)。怪しいとは微塵も感じませんでした。ただ、精神的にも本当に子どもだったので、メンバーはストレス溜めてたんじゃないかな。今もかもしれないけど、よくここまで育ててくれました(笑)。 いや、まだまだこれからですね!
ガイド:
不良グループに入った学級委員長、くみんこというのが設定だったと思うんですが、実際に学級委員長していたとか? その後、不良グループは更生したのでしょうか、それとも委員長も不良になってしまったのでしょうか?
くみんこ÷グレープ:
委員長も不良とつるんでしまいましたね(笑)。
ぶどう÷グレープのメンバーは私から見るとみんな凄くタフで、お酒も強くて、ついていけないくらいなんですけど、バンドにいる時の感覚で他の世界に行くと、ギャップに驚かれます。例えば、私のことをナチュラル志向の爽やかなモデルさんだと思ってくれてる方の前で、朝から唐揚げ食べたりコーラのんでたり、下ネタもさらっと受け流したり(笑)。 ライヴツアー明けで徹夜でファッションショーに出た時も、かなり驚かれました。興奮冷めやらずで、いつも以上に元気だったので(笑)。
学級委員長と言われる所以は、きっと、4歳から音楽を習って、そのまま音大まで行ったんですけど、その中で学んだことが、良くも悪くも頭から離れないんです。それが委員長っぽいのかも。
例えば、ながい÷グレープがスーパー感覚主義だとすると、私は楽譜大好きで、変拍子も、怪しい音階も、一度きちんと理解しないと音に酔ってしまったりして。リハの時も、頭の中で必死に数えて大忙しです(笑)。心配性なところもあるので、なんだか常にドキドキしています。