しなやかな乗り心地が魅力のクロスオーバー7
さて、気になる乗り味は、多人数乗車モデルらしくしっとりしていてかなり良好だ。新開発サスペンションにより操縦安定性としなやかな乗り心地を目指したそうだが、エクシーガの最終モデルと同様に熟成ぶりを感じさせる。
しかも、コーナーが続く山岳路や中央高速のような曲がりくねった高速道路でも走りは安定感があり、実用性ではスライドドアを採用する背高系ミニバンに及ばなくても走りにもこだわりたい人には見逃せないポイントだ。
気になる居住性は、1列目は一般的なステーションワゴンよりも少しだけ着座位置が高い感じで、2列目は1列目よりもさらに高い位置に座らせるシアター系の配置になっている。
多人数乗車もレジャーにも使える
3列目は、背高系と比べると乗降時や着座時の頭上空間はやや窮屈だが、座ってしまえば意外とちゃんと座れるのもエクシーガ同様で、とくに横方向にはゆとりも感じられるほど。身長160cmまでくらいの方であればセカンドシートの位置を調整すればちょっとした遠出でも十分に実用になりそうだ。
安全、快適装備では、スバル自慢の「アイサイト」はバージョン2にとどまるものの、基本的な機能や性能は大きく変わるものではないし、とくに高速道路を使ったロングドライブではありがたい。
さらに、シンメトリカルAWDによる定評ある悪路走破性も魅力で、3列目を格納させればワゴンのように使いやすい荷室が広がるから、スキーやオートキャンプなどの趣味を持つ人にうってつけで、なおかついざという時に最大7人まで座れるのもファミリー層にもおすすめできるモデルに仕上がっている。