虫の顔をアップにすれば、迫力満点! 個性爆発!
世界最大の蛾アトラス・モスをモデルに誕生した怪獣モスラや、バッタの能力を持つ改造人間の仮面ライダーなど、SFの世界では昆虫をモデルにした異形のヒーローがたくさん存在します。その理由を知りたいという方には、今回ご紹介する写真絵本『だれだかわかるかい?』を見ていただきましょう。昆虫の顔を真正面からアップで捉えた写真絵本は、まさに迫力満点。それぞれの昆虫たちの個性を実物以上に際立たせて、まるで怪獣図鑑を見ているような迫力があります。こわいなんて言わないで!写真絵本『だれだかわかるかい?』
次々に登場する昆虫のクローズアップ写真を見れば、虫談議に花が咲く?
ところが、実際のクビキリギスは印象がまるで違います。絵本の中にはありませんが、実物は細長く引き締まった体をしており、まるでアスリートのようなのです。人間でも、付き合っていくうちに第一印象が劇的に変わる人がいますが、この絵本を見ているとクビキリギスだけでなく登場する虫たちへの印象が確実に変わっていきます。
絵本には擬態するナナフシも登場。どんな顔をしていると思いますか?
巨大生物のような迫力で読者に迫る13匹の昆虫たち。一見恐ろしそうなものもいますが、自己紹介をしながら「誰だかわかる?」と問いかける姿はみなフレンドリーで、怖いもの見たさの心理も働くためか、虫嫌いな人も気が付けば昆虫たちの世界にどっぷりはまってしまうかもしれません。
なお、以下で対象年齢を4歳くらいからとしましたが、昆虫の体の仕組み等についても説明されていますので、小学生のお子さんでも充分楽しめます。
【書籍データ】
書籍名:だれだかわかるかい? むしのかお
文/写真:今森光彦
価格:972円
出版社:福音館書店
推奨年齢:4歳くらいから
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