読者アンケートを無作為に送る
社内報が読まれているか、読者の反応を把握するために、毎号読者アンケートを社内報に挟み込む企業は多いかと思います。面白かった企画、役に立った企画を五段階評価で聞いたり、掲載したい情報を聞いたりします。しかし、この方法では、社内報を読んだ社員からの反応しか届きません。
読者アンケートを無作為で送ることで社内報を知ってもらう
ある企業では、社内報が発行されるたびに、無作為に社員を選び、メールにて社内報の感想を求めます。社内報を読んだか、読んでいないかは考慮せずにメールを送ります。これであれば、なぜ社内報を手に取らないかという理由も把握できます。
そして、アンケートを送ることで社内報を認知してもらうことにも繋がります。アンケート上で、今回の特集のタイトルを明示して、この特集の評価を聞けば、社内報でそのような特集を掲載しているのか、という認知に繋がります。さらに、今回その特集はこのような思いで企画した、その思いは通じたか、というような聞き方をすれば、社内報を読まなくても企画主旨が理解されます。
社内報の読者を増やしたいのであれば、社内報を読んだ社員から感想を求める方式のアンケートはやめて、無作為で、あるいは全社員へアンケートが届く方式とした方が効果的でしょう。
読まれる社内報への王道。とにかく多くの社員を登場させる
誌面に自分の名前が掲載されていると、そこだけゴシック体で見える、と言います。印刷媒体に自分の名前が掲載されるということは大変嬉しく、誇らしい気がするものです。さらに顔写真が掲載されていればその感じも倍加されるでしょう。取材をされる、投稿した記事が掲載される、ということになれば、その社員は間違いなく社内報を手に取ります。どのように掲載されているかが気になります。表紙に掲載されようものなら、自分の宝物になるでしょう。
掲載される側でなくても、社員が多く登場する社内報であるということであれば、身近な社員が数多く登場する身近な媒体として親近感を持ち、手に取られる可能性も高くなります。知っている人が登場すれば、その部分はじっくりと読まれるものです。
例え小さなニュース記事であっても、必ずその関係者のコメントを掲載する。投稿記事には投稿した社員の顔写真を必ず掲載する。そのような小さな工夫を重ねることで、登場者を増やし、手に取られやすくするのです。
社内で起こる事実には必ず社員が関係します。淡々と客観的な記事に仕立て上げるのではなく、その社員のコメントや思いを掲載する努力が大切です。事実を事実のままに掲載するのではなく、人を通じて事実を語ってもらう工夫が必要でしょう。