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空港で上手に「飛行機撮影」するには?【那覇空港編】プロが教える人気スポット

沖縄・那覇空港では、旅客機と軍用機の両方が撮影できるとあり飛行機ファンに人気があります。気候も温暖で、1年を通して撮影が楽しめるメリットも。空港とその周辺の撮影スポットをご紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

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人気撮影スポット「瀬長島」で夕方に撮影【Nikon Z6 F8 1/1600秒 ISO400 WBオート 150mm】

沖縄・那覇空港は、大手航空会社やLCC(格安航空会社)の国内線・国際線も発着する、日本有数の拠点空港。また、陸海空の自衛隊基地などもあり、旅客機と軍用機の両方の飛行機撮影が楽しめます。

今回は旅客機の撮影をメインにご紹介します。空港で気軽に撮影できる展望デッキなど、また、空港周辺には飛行機ファンに人気の撮影スポットもあります。
<目次>

国内線旅客ターミナルのとっておき撮影スポット

まず、空港のターミナル内から飛行機が撮影できるスポットです。

那覇空港国内線ターミナル4階から、ガラス越しにはなるものの、目の前に駐機する飛行機が一望できる場所があります。また、奥にある滑走路を離着陸する飛行機も撮影できます。
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那覇空港国内線ターミナル4階にある、飛行機が駐機するエプロンと滑走路が一望できるスポット。ガラスの色が違うのに注意したい

気をつけたい点が、「色付きのガラス」と「透明のガラス」があること。飛行機を撮影する場合、色がついていないガラスを選んで撮影しましょう。また、一般の方も飛行機を眺めている場所なので、マナーにはくれぐれもご配慮ください。
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駐機するANA機の向こうの滑走路まで見える【Nikon Z8 F8 1/1000秒 ISO125 WBオート 30mm】


窓の外に、右手にANAグループ、左手にJALグループなどの飛行機が駐機する様子が見えます。最も大きなボーイング777-300型機から小型機まで、飛行機が忙しなく行き来しています。

もし、天気が良ければ、滑走路の向こうに慶良間諸島が見え、美しいコバルトブルーの海まで見られることもあります。なお、那覇空港の滑走路は「2本」あります。
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ターミナルから夜も撮影できる。ただガラスが反射するため、レンズ穴があいたレフ版の装着がおすすめ。周りへの配慮をお忘れなく【Nikon Z8 F4 1/13秒 ISO1600 WBオート 48mm】

那覇空港にある「展望デッキ」ガイド

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那覇空港国内線ターミナルにある「見学者デッキ」は南北で2カ所ある。高い柵が2重で設けられている中、ワイヤーフェンスで近寄れる部分も

那覇空港には、見学者用の展望デッキが設置されています。場所は、那覇空港国内線ターミナル3階で、南北に2カ所あります。入場料は以前は有料、現在は「無料」です。

南側にある見学者デッキから、旅客機だけでなく、奥に自衛隊機が見えるのは、那覇空港ならでは。ただ、障害物が多く、ここから滑走路を離着陸する飛行機をきれいに撮影するのは至難の業です。
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着陸のJTA(日本トランスオーシャン航空)「サクラジンベイ」を見学者デッキから夕方撮影【Nikon D810 1/200秒 F6.3 WB曇り ISO200 300mm】

北側の見学者デッキでは、滑走路がよく見えます。沖縄らしい飛行機といえば、JTA(日本トランスオーシャン航空)のジンベエジェット。ブルーのジンベエジェット、ピンクのサクラジンベイの2機があります。那覇空港を拠点に運航されており、他の国内空港より遭遇する確率は高いです。

国際線旅客ターミナルにも、見学者デッキがあります。ただ、高い金網が設置され、飛行機撮影には向いていません。

【スポット情報】
那覇空港国内線旅客ターミナル3階 見学者デッキ
入場料:無料
利用時間:8:00~19:00
http://www.naha-airport.co.jp/

人気撮影スポット「瀬長島」にも足を伸ばそう

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最も沖縄らしい飛行機写真を撮ることができるスポット「瀬長島」は天気がいい日は特におすすめ【Nikon Z6 F8 1/500秒 ISO100 WBオート 24mm】

那覇空港の周辺で、飛行機撮影スポットで人気なのは「瀬長島」です。滑走路の南側に位置し、空港から路線バスや車などで行くことができます。

沖縄本島から瀬長島は、1本の橋で結ばれています。その橋を渡ってすぐの砂浜が、撮影スポットの1つ。北風運用で、第1滑走路に着陸する飛行機があれば、沖縄らしい美しい海と砂浜、そして青空で撮影が可能です。※2025年2月現在、第1滑走路は離陸機が多く、着陸機は少なめ
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那覇空港では自衛隊機も撮影できる。プロペラがある飛行機はカメラ設定に注意【Nikon Z6 F14 1/200秒 ISO100 WBオート 400mm】

また、瀬長島では日中だけでなく、夕暮れ時の撮影もおすすめ。天気や空の状況次第で、写真映えする撮影ができることもあります。自衛隊機もよく飛来します。

先述の通り、那覇空港の滑走路は、空港のターミナルに近い第1滑走路と、海側の第2滑走路の「2本」あります。瀬長島は両滑走路の中間に位置していますが、風向きや飛行機の離陸、着陸により、撮影できる環境が異なります。
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瀬長島の頂上付近から第2滑走路の着陸機を撮影【Nikon D500 F8 1/1000秒 ISO125 WBオート 450mm】

2025年現在、第1滑走路は「離陸」、第2滑走路は「着陸」で運用されることが多いです。瀬長島から撮影する場合、第1滑走路は「午後順光」、第2滑走路は「午前順光」です。

また、滑走路の運用にも注意。瀬長島での撮影は「北風運用」が撮影に向いています。逆の南風運用だと、離陸する飛行機が瀬長島に向かって飛んできますが、あまりきれいに撮影できません。北風運用が多い時期は「10~3月」ごろで、それ以外も風向きによって滑走路の運用が変わります。
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那覇の人気観光スポット「瀬長島ウミカジテラス」から飛行機が撮影できる。沖縄らしいカフェやショップなどもおすすめ

瀬長島には、空港と滑走路が一望できる「琉球温泉 瀬長島ホテル」があります。特に、滑走路ビューの部屋からは、ベランダから飛行機が撮影できるとあり、飛行機ファンにも人気です。機会があれば、ぜひ泊まってみてください。

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