絵本

読む・作る・飾る・遊ぶ!4回楽しい『切り紙昆虫館』

子どもの頃から切り紙が趣味だった写真家・今森光彦さんが、昆虫を題材にして作った切り紙の絵本をご紹介します。この本は読むだけでなく、ぜひ紙とハサミを用意して作ってみて下さい。想像以上の楽しさに驚かれるはずです。

執筆者:大橋 悦子

虫たちが君の挑戦を待っている?型紙付き『切り紙昆虫館』

身近な昆虫や鳥などを撮り続けている写真家・今森光彦さんは、生き物の写真絵本をたくさん発表しています。そんな今森さんの本の、もう1つのテーマが「切り紙」です。そこで、子どもの頃から切り紙が趣味だったという今森さんが、昆虫を題材にして作った切り紙の本をご紹介します。虫好きにも工作好きにも嬉しい内容ですから、ぜひ紙とハサミを用意して一緒に作ってみてください。昆虫たちも、子どもたちの挑戦を待っているに違いありません!

昆虫写真家の本だから珍しい虫の切り紙もお任せ下さい!

『切り紙昆虫館 ハサミで作ろう!』の表紙画像

ハサミ1つで創り出す切り紙にびっくり!親子揃って夢中になりそう……

『切り紙昆虫館』には、誰でも簡単にできる昆虫の立体切り紙がたくさん紹介されています。この本と画用紙くらいの厚紙とハサミとホチキスさえあれば、本物そっくりの昆虫切り紙が出来上がるということですが、本当かなあ? これはすぐにも確かめてみなければ! そこで、不器用自慢(?)のガイドが早速切り紙制作に挑戦しました。

まずは、巻末に掲載されている型紙から好きな虫を選び、その型紙をコピーします。それを厚紙に重ね、ずれないように周りをホチキスで止め、最後に型紙に沿ってハサミで切っていくと、あら簡単! ここまでわずか6分25秒で昆虫の原型が出来上がりました。

この原型を本物そっくりに仕上げるには、ちょっとしたコツが必要です。昆虫をよ~く観察して虫の特徴をつかまなければいけません。足や羽根の折まげ方を工夫していくと……ほら、だんだんと本物そっくりに見えてきましたよ。

立体切り紙カブトムシの完成作品

ガイドにもできた! 木にとまらせてみた「立体切り紙カブトムシ」

これは面白い! 集中して紙を切る作業や原型を形作っていく工程は、大人でも時間を忘れるほどの面白さです。その上、出来上がった作品は飾って楽しむだけでなく、虫同士の紙相撲などもできます。1冊の絵本から、読む、作る、飾る、遊ぶと4通りの楽しみを味わえるというわけです。

本書の対象年齢は小学校中学年くらいからを想定しているようですが、虫好き・工作好きのお子さんなら、大人のサポートがあれば就学前から充分楽しめると思います。また小学生なら、夏休みの工作や自由研究に利用することもできますね。

とりあげられている昆虫は、カブトムシやクワガタなどのおなじみの虫だけでなく、フンコロガシやコノハムシなど昆虫写真を得意とする今森さんらしいラインナップで、その数はなんと27種類。本物そっくりの切り紙を作るには昆虫の観察が不可欠ですから、27個の切り紙が完成する頃には、きっとみなさんのお宅にも小さな昆虫博士が誕生していることでしょう。


【書籍DATA】
今森光彦:作
価格:1620円
出版社:童心社
推奨年齢:小学生から(大人のサポートがあれば5歳くらいから)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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