関空展望ホールから第1ターミナルビルを眺める。滑走路もよく見える人気の眺望スポット
同じ関西にある伊丹空港が国内線の空港で、それとは異なる飛行機撮影が楽しめます。関西空港で飛行機撮影を上手に楽しむポイント、おすすめの撮影方法などを、飛行機撮影のプロならではの視点から紹介します。
関空の撮影スポット「関空展望ホール」へのアクセス方法
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関西空港の第1ターミナルと滑走路が一望できる「関空展望ホール スカイビュー」からの眺め
関空展望ホールには、第1ターミナルのバス乗り場で一番南に位置するバス停「1番乗り場」から、連絡バス(無料)が運行されています。平日と休日で運行時間が異なるので注意。また、駐車場(有料)もあります。自家用車だと、関空連絡橋を渡った直後、料金所をすぐ左手に入ります。
この関空展望ホールは、メインホールとエントランスホール、2つのビル(いずれも5階建て)です。飛行機撮影に適しているのは、メインホールの4階と5階、エントランスホールの5階にある「スカイデッキ」になります。
関空展望ホールにはほかに、エアライングッズなどがそろう「スカイショップタウン」、空港や飛行機について学べる「スカイミュージアム」などがあります。コンビニエンスストアなどはないため、ドリンクや軽食などは第1ターミナルで購入してから向かうのがおすすめ。
なお、関空展望ホールの営業時間が、コロナ前より短縮されています。「10時~17時」です。この点にもくれぐれも注意してください。
【スポット情報】
関空展望ホール スカイビュー
営業時間:10:00~17:00
入場料:無料
TEL:072-455-2082
https://www.kansai-airport.or.jp/shop-and-dine/skyview
<参考>
関空展望ホール「Sky View」は航空テーマパーク
撮影スポットでまず関空の“定番”写真を撮る
まず、関西空港で“定番”ともいえる飛行機写真です。
滑走路から離陸する飛行機を撮影【Nikon Z9 F8 1/500秒 WBオート ISO200 焦点距離300mm】
関西空港には、滑走路が2本あります。関空展望ホールからしっかり飛行機が撮れるのは「第1滑走路」になります。
また、飛行機は風向きによって離着陸する方向が変わります。関西空港では、1日に何度も変わることも。これは、飛行機は風が吹いてくる方向に向かって離陸するのが基本であることが理由です。
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関空連絡橋を背景に着陸アプローチする飛行機を撮影【Nikon Z50Ⅱ F8 1/500秒 WBオート ISO200 焦点距離100㎜】
関空展望ホールから、R/W24に着陸する機体を、対岸の街並みを背景に撮影したのが、上の画像です。天気が良いと、海や空が青く、対岸の景色も見えますが、天気が悪いと霞んでしまうことも。飛行機写真は「天気」、そして水平方向に見渡せる距離「視程」がとても重要です。
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もう1本の第2滑走路に着陸アプローチする飛行機を関空展望ホール スカイビューから撮影【Nikon Z9 F8 1/1000 WBオート ISO250 焦点距離400mm】
「滑走路を移動する飛行機」を撮る
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滑走路をタキシー(移動)中の飛行機を撮影【Nikon Z9 F8 1/1000秒 WBオート ISO250 焦点距離500mm】
標準レンズではやや厳しいですが、焦点距離200mm程度のレンズがあれば十分撮ることができます。
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飛行機の尾翼を真横から並ぶ様子が撮影できるのは、関空展望ホールならでは【Nikon Z9 F8 1/800秒 WBオート ISO250 焦点距離525mm】
特に午前中と夕方は、出発ラッシュの時間帯。実は、飛行機を真横からターミナルに並ぶ様子が撮影できるのは、実は珍しいのです。これも、関空展望ホールから撮影できます。
滑走路の運用が【R/W06】で撮る場合
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滑走路から離陸する飛行機を夕方に撮影【Nikon D500 F8 1/1000秒 WBオート ISO400 焦点距離400mm】
まず、離陸する瞬間の位置は、飛行機によって異なります。例えば、中長距離路線だと、滑走路をめいいっぱい使って離陸するため、関空展望ホールからやや近い位置で滑走路から離れます。一方、短距離路線だと早めに上がってしまうことが多く、超望遠レンズでも離陸の瞬間はなかなか近寄ってきれいに撮れません。
焦点距離300~400mm以上あるズームレンズまたは単焦点レンズがおすすめです。
離陸した後の飛行機を撮影。空がきれいだと映える【Nikon Z9 F8 1/500秒 WBオート ISO200 焦点距離145mm】
なお、関空展望ホールは南向きに立地しているため、日中は晴れると「逆光」です。逆光での飛行機撮影は基本厳しいですが、天気や空の状況も見極めつつ、撮影にチャレンジしてみてください。
海上保安庁の基地が関空展望ホールに隣接し、ヘリコプターや小型機が撮影できることも【Nikon Z8 F14 1/160秒 WBオート ISO160 焦点距離500mm】
関空撮影で人気 夕方~夜の撮影テクニック
※2025年2月現在、関空展望ホールの営業時間は10時から17時まで。夕方や夜の撮影は基本できないので注意
関空展望ホールから撮影した夕暮れ時の第1ターミナルビル(2019年12月)【Nikon D500 F4.5 1/40秒 WBオート ISO1600 +0.7 焦点距離135mm】
夕方から夜にかけての撮影が楽しいのも、関西空港ならでは。晴れた日に、美しい夕方の景色とともに飛行機撮影ができることも。
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関空展望ホールから夜に撮影(2019年12月)【Nikon D500 F5.6 1/30秒 ISO6400 +1.0 焦点距離600mm】
滑走路の誘導灯が点灯し、日が沈んで夜がだんだん更けていく、真っ暗にならないタイミングが、飛行機の夜景撮影には適しています。F値の明るいレンズがあれば、さらにきれいな飛行機写真が撮れるでしょう。
なお、関空展望ホールの営業時間は、10時から17時まで。現在、夜の撮影は基本できませんが、延長営業が不定期で行われています。関空展望ホールの公式サイトやSNSなどでご確認ください。
<参考>
KIX 関西国際空港
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