Facebookメッセージだけのウェブサイトがオープン
Facebookには、LINEのようなメッセージ機能があります。4月上旬、このメッセージ機能専用のウェブサイト「Messenger.com」がオープンしました。わざわざFacebookのホーム画面を開かなくても、直接メッセージ機能を利用できるようになりました。Messenger.comの画面
パソコンでしか利用できませんが、このウェブサイトを使い始める方法や使い勝手を紹介しながら、Facebook本体とメッセージ機能のこれからについても考えます。
Messenger.comを使い始めるには?
使い始めるには、Messenger.comにアクセスして、Facebookにログインするときと同じメールアドレスとパスワードを入力して[ログイン]をクリックします。メールアドレス、パスワードを入力して[ログイン]をクリック
たったこれだけで、Facebookのメッセージ画面に移動できます。Facebook本体やスマートフォンでやっていた会話も、そのまま表示されます。
ログイン後の画面。色使いはスマートフォンのメッセンジャーアプリと統一されている。自分が送ったメッセージ(青色)の右下にあるアイコンは、相手が既読したことを意味する
ファイルをアップする、スタンプを送ることもできる。Facebook本体ではできない「いいね!」マークも使える
最大の違いは「広告がない」
基本的な機能はFacebook本体とほとんど変わりませんが、大きく異なる点がひとつだけあります。それは「広告がない」という点です。Facebook本体のメッセージ画面。Facebook本体ではメッセージに限らず、すべての画面の右側に広告が表示される
Facebook本体でメッセージをしていると、どうしても右側の広告に目が行ってしまいます。また、Facebookの自分の投稿に「いいね!」やコメントがつくと、その度に通知がくるので、友達とのやりとりに集中できません。
これに対して、Messenger.comは広告もメッセージ以外の通知もないので、メッセージだけに集中できます。全体の画面もシンプルなので、メッセージをよく使う人ほど使い勝手がいいと感じるでしょう。
これからのFacebookメッセージ
執筆時点(5月20日現在)では、Facebook本体でもメッセージは利用できます。ところが、スマートフォンでは一足先にメッセージ機能は完全に分離され、専用のアプリ「Facebook Messenger」が必要となります。このように同一サービス内でも、機能によってアプリを分断させる手法は最近の主流となっています(Googleが特に顕著)。これは、1カ所にいろいろな機能を集中させるとごちゃごちゃしてしまい、多機能であることが逆に使いづらくなるためです。
そう考えると、Facebook本体では多くの友達やグループに「いいね!」などでやり取りするのに対して、メッセージは限られた少人数でやり取りするという、使用状況が全く異なる機能です。この2つを分断するのは、ある意味必然なのかもしれません。
今後どうなるかはわかりませんが、もしかしたらパソコン版Facebookも、メッセージ機能だけ別ウィンドウで開くようになるかもしれません。