階段下収納は他の空間とセットでプランする

収納スペースを増やしたいときに、誰もが思いつくのが階段下に残された空間です。でも空間が余っていても、収納の用途に適しているかどうかは別のこと。有効に活用するには、その空間の特徴に逆らわずに使うことです。

収納は横から使う

階段下に残された空間の形状は三角形です。右図を見ても分かるように、階段下を正面から使おうとすると、手前は高く奥が低い形状の空間になります。そして奥行きが深いため、収納として有効に使える空間はわずかしかありません。

昔の民家にあったタンス状の箱階段というのをご存知でしょうか？ 箱型の収納家具を、背の低いものから高いものへと並べて、階段状にしたようなものです。そんな昔ながらの箱階段のように、階段下は横から使うことで収納の役割を果たすことができます。

玄関・廊下とセットでつくる

玄関ホールや廊下から使える場所なら、生活動線上にあるため、頻繁に使える収納になります。コートや上着、傘、レジャー・スポーツ用品、スーツケースなど外出のときに使うモノをしまうほか、掃除機や工具、古紙回収用の一時置きなどにも役立つはずです。

収納内は用途を限定しないように、ハンガーパイプとフック程度の簡単な造りで、市販のシェルフで棚の機能を補うといいでしょう。ただし、シェルフや箱を使って無駄なく収納するとしても、空間の形状が三角形なので、使いきれないスペースが残るのは仕方がありません。

たくさん詰め込む計画を練るだけではなく、収納内には照明を付けて、暗がりができないように配線をしておきましょう。充電式の掃除機を置くなら、コンセントも必要です。

カーポートとセットでつくる

階段が外壁側にあるときは、屋外収納として階段下を使うことができます。洗車用品、アウトドア用品、ガーデニングの道具や土の袋など、屋内に持ち込みたくないモノを収納するには便利です。

敷地に余裕がないと屋外物置を設けることは難しいですが、カーポートに面して階段下収納がつくれたら、それはラッキーです。屋外収納を必要とする趣味やライフスタイルがあるなら、間取りと家屋の配置とともに収納場所をチェックしてみましょう。

屋根裏も収納場所として使うきには、部屋とのつながりがポイントです。