離婚や別れの理由で一番多いのが「価値観の違い」
最初は小さな我慢だったのに、だんだんと我慢できない大きなすれ違いに……
恋愛における「価値観の違い」とは何でしょうか? そして、価値観の違いを解決する方法はあるのでしょうか? いっしょに考えてみましょう。
<目次>
恋愛すると日常生活で見えてくる「価値観の違い」
セックスの価値観の違いも、離婚の原因に
また、セックスに関する価値観の違いも離婚や離別の理由になりがちです。お互いにとって、セックスに対する価値観の優先順位が違うケースです。なかなか話しにくい事柄なので自分の中に閉じ込めすぎてしまい、会話やスキンシップコミュニケーション不足が生じてしまう。または、どちらかが相手に合わせて我慢をし続けたり、不安な気持ちを持ち続けた結果、すれ違いが生じて不倫や浮気に発展することもあるかもしれません。
いずれにしても最終的には別離に至り、原因は価値観の不一致だった、ということになります。
同じ価値観の人と結婚すれば別れることはないのか、と思いますが、お互いが持っている価値観が、同じか、違うかどうかということだけが問題ではありません。なぜなら、価値観の違いは必ずあるものだからです。
そもそも価値観とは何か?価値観の違いとは?
そもそも価値観とは、なんでしょうか。本来生まれながらに持っている本能的な部分(食欲・物欲・性欲など)と、成長していくに伴って備わってきた環境や取り囲んでいた人からの影響による理性などから自分なりの価値観ができていきます。
人それぞれに生まれ育った環境が違うので、備わっている価値観も違うことでしょう。自分に備わっている価値観が「世の中の常識」だと捉えていると、相手との価値観の違いに遭遇した時、最初は驚いたり、戸惑ったりすることがほとんどかもしれません。それが恋愛で別れの原因となる原因となりやすいのです。
しかし、相手に好かれたいからといって、自分の価値観を封印して表面上は相手に価値観を合わせて上手くいきやすい状態を作っても意味がありません。
なぜなら、だんだんと付き合いが長くなっていくなか、封印していた自分の価値観が漏れ出し、我慢ができなくなり、いずれ爆発するからです。それが露呈した時に、相手に対する感情が冷めたり、距離を置きたくなったり、感情的に伝えてしまい、結局、離婚や腱かなどのトラブル、別離につながるのです。
最終的には自分の価値観を優先した結果と言えますが、あまりにも感情を優先しすぎると短期的な恋愛を繰り返してしまう結果にも繋がってしまうのです。
では相手との価値観の違いに気づいた時、どうすれば円満な関係を築くことができるのでしょうか?
結婚相手や交際相手の価値観の違いに気づいたらどうする?
倦怠期は二人で乗り切るもの。言葉で相手に伝えることで解決策が!
・自分はこれを優先したいのに、相手は後回しにしたい
・自分はこう考えるのに、相手はそう思わない
・自分は経験上そうだったのに、相手はそう思わない
……などです。
いずれも、家族同然の幼馴なじみと付き合うケース以外は、まずは相手の価値観を把握しようとするところから二人の交際が始まるわけです。その際に、まずは自分自身の価値観について改めて見つめ直すしてみると良いでしょう。
なぜなら、いずれデートや結婚生活を通して、「自分の価値観はこうです」と相手に伝えることになるからです。具体的に言えば、受容できること、譲れないことを自身の中で整理して、明確にするということ。自分の価値観が明確になれば、相手に伝えることができ、お互いに伝え合うことができます。これが、「価値観の擦り合わせ」です。
価値観に優先順位をつけて擦り合わせする
お互いの価値観を伝え合い、価値観の違いを把握できたとしても、それを受け入れるか否かというと別問題です。なんでも受け入れることが重要なのではなく、お互いが居心地の良い関係を継続するために何を受け入れるか?ということのほうが重要だからです。それは、価値観の優先順位をつけること。そしてそれを擦り合わせしましょう。いくら相手の価値観を把握しても、相手の価値観が自分にとって我慢しなければいけなかったり、苦痛を強いられる状態になってしまうなら、自分が居心地の悪い場所を作り出す一因になりかねません。
最初は我慢できてもそれが続くとなるとだんだんと苦痛が積み重なり、逃避したくなってしまうかもしれません。最初に目をつぶったことが原因で、取り返しのつかないすれちがいとなり、別離の原因になってしまう場合もあります。
どうしても気になる、許せないと思うことは、気づいた時点で話し合いましょう。最初は、「どうしてそんなことを気にするの?」「自分にとってはこだわりのあるものだ」と言われてしまったとしても、お互い納得のいく答えが出るまで話し合い、どうしていくことがお互いのためになるのかをすり合わせたいものです。
価値観の違いを埋めるポイントは「受容」を広げること
しかし、場合によっては「自己思考の変換」が必要になる場合もあります。いわゆる相手を「受容」することです。コミュニケーション力の高い人や恋愛上手な人は、相手を受容するという部分が非常に広い場合が多いです。
そうなるためには、自分の中にある「こうあるべき」という考えや「こうしなければいけない」という思考を緩めて、「こういう考えもあるのか」と相手の思考や経験を受容する必要があります。自分自身が寛容になれれば、パートナーを尊重できるようになり、価値観を擦り合わせやすくなりますし、パートナー以外への人間関係の構築においても非常に役立ちます。
伝えたいことは伝える。相手の価値観で受け入れられるべきところは受け入れる。「価値観の擦り合わせ」はやがて結婚生活という、一生のパートナーになることへの近道にもなります。
交際している間は、だんだんとお互いのいろんな部分が見えてきます。そこからお互いの価値観を認め合い、程度な距離を保ちつつ、居心地の良い関係を育んでみてはいかがでしょうか。
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