ピアノ発表会での成功のキーポイントは<選曲>

ピアノ発表会の選曲ポイント!失敗しない選曲は?

選曲は、発表会で成功するためのキーポイント!

発表会には、家族や友達が集うホームコンサート的なものから、ピアノ教室や同好会が企画する大きなホールで開かれる本格的なものまで、その規模や雰囲気はさまざまですが、「失敗しないで上手に弾きたい!」という演奏者の気持ちは同じ。

コンサートで成功を収めるには、しっかり練習しておくことが必要なのは当たり前ですが、何の曲を弾くかということも重要なポイントです。そこで今回は、発表会のための曲選びのヒントをご紹介します。
   

ピアノ発表会で演奏するということ

発表会は、ピアノがグッと上達する大きなチャンス!人に聴いてもらうと思うと、ふだん一人で弾いたり、レッスンだけで終わってしまう曲よりも練習に熱が入り弾きこむ時間も長くなるので、自然と曲の完成度が上がります。

大人の場合、「人に聴いてもらいたい」「ホールで弾いてみたい」という気持ちがある反面、「緊張して弾けなくなったらどうしよう」「間違ったら恥ずかしい」という不安の方が大きくなりがち。なかなか発表会に出る勇気がわかないという悩みも多く聞かれますが、一生懸命練習した曲を弾き終え、客席から拍手をもらった時の達成感は大きな励みとなります。「失敗する”かも”」と、起こるか起こらないかわからないことを理由にして尻込みするのはもったいない!

発表会の不安や緊張は、自分に合った曲を選び、その曲を「これだけ練習したのだから大丈夫!」と思えるまで弾きこむことで乗り越えられます。しっかり準備をして、人前で演奏する喜びを是非味わってください。
楽譜とピアノの写真

発表会は同じようにピアノを楽しむ仲間との交流の場。人に演奏を聞いてもらうことでグッと上達するきっかけにもなる

  

ピアノ発表会向きの曲とは?

「発表会のための……」というようなタイトルのついた楽譜がたくさん出版されていますが、発表会向きの曲とはどのような曲を言うのでしょうか?目次を見比べると、一般的に以下のような特徴をもつ曲が並んでいます。
 
  • ジャンルを問わず、誰でも知っているような有名な曲
  • テンポが速い、または大きな音の部分が多い華やかな印象の曲
  • 強弱や緩急のメリハリがある曲
  • メロディーが美しいなど、聞き心地の良い曲
  • 演奏時間が長過ぎず、短か過ぎない曲

数ある曲の中には、独り静かにしっとり弾くほうがふさわしい曲というものもあります。たとえば、曲の最初から最後までゆっくり静かで単調な曲は、よほど表現力に自信がない限り、お客様を飽きさせずに聞いてもらうにはハードルが高くなります。
 

人に聞いてもらうことを意識した選曲をする

プロの演奏会ではないので、お客様を楽しませる必要はありませんが、「人に聞いてもらう」ということに変わりはありません。「弾きたい」という一心で、実力の及ばない曲を選んで聞き苦しい演奏になったり、静かで動きの少ない曲を長々弾くというような独りよがりの選曲は、聞く側に対して配慮が欠けていると言わざるを得ません。発表会では、人に聞いてもらうということを踏まえた上で、自分の個性や良さを披露できる選曲を心がけたいものです。

具体的に自分の弾きたい曲の候補がない場合は、「発表会向き」というタイトルのついた楽譜を参考にすると間違いありません。自分のレベルに合う楽譜を数冊見比べてみましょう。
 

ピアノ発表会のための選曲で考慮すべきポイント

発表会のための曲を選ぶ際には、ふだんの選曲と違って以下の2点を想定して無理のない曲選びをすることが大切です。

・弾き慣れないピアノで演奏する
・個人差はあれど、多かれ少なかれ誰でも緊張する

上級者で安定したテクニックをもっている場合はべつとして、発表会だからといって今まで弾いてきた曲よりも難易度の高い曲にチャレンジするのは危険です。緊張すると、体が硬くなり指がいつものようにコントロールできなくなるもの。自分の得手・不得手をよくわきまえて、無理のない選曲をすることが成功のキーポイントです。

■自分の弱点を把握する

手が小さい、大きな音があまり出せないなどの弱点は、選曲の時にしっかり考慮に入れておきたいものです。たとえば、手があまり大きくない人、和音を弾くのが得意でない人は、オクターブや和音が連続して頻繁に出てくるような曲は、発表会用の選曲としてはベストとは言えません。

また、音量があまり出せない人は、エネルギッシュで強弱のメリハリのはっきりしたダイナミックな曲想のものより、メロディーの美しさや繊細さ、軽やかさをもつ曲想のものの方が、完成度高く仕上がる可能性はずっと高くなります。

■練習では克服できない難所がある

難所と感じる部分には、手の大きさや指の長さに関係なく、練習を積むことによって弾けるようになる場合と、手の大きさや指の長さに大いに関係して、どう頑張っても限界が予測できる場合があります。

ふだんの練習では、不得意だからこそ取り組んでみよう!という姿勢も大切ですが、発表会で良い印象をもたれる演奏は「弾きこなしている」という余裕が感じられる演奏です。そのためには、自分の弱点だけでなく、長所や個性もしっかり把握して、なるべくそれを活かせる曲を選ぶことが大切です。
ピアニストの写真

本番は緊張で体が硬くなり、指の動きがいつものようにコントロールできないことも

 

練習の苦労をいとわないほど好きな曲を選ぶ

発表会で弾く曲となると、ふだんよりも気合いが入り練習時間も長くなるもの。本番まで飽きずに集中力を保って練習に向かうには、「この曲を弾く為なら、どのような練習の苦労もいとわない!」と思えるぐらい好きな曲を選ぶことです。

どの曲にも必ずいくつか難所がありますが、「この曲が大好き」「絶対に弾けるようになりたい」という思いは、練習を続けるための何よりも大きな原動力となります。
 

何曲か候補を挙げて弾いてみる

時間に余裕のある場合は、弾きたい曲の候補をいくつか挙げてみて、それぞれの出だしや難所と思われる部分を少し練習してみましょう。実際に弾いてみると、楽譜を見ているだけではわからない難易度の違いや、曲との相性がわかるものです。自分のレベルや感性に一番しっくり合う曲を選ぶと、練習も無理なく楽しく続けられます。
 

「ピアノ発表会までの期間」マイナス1ヶ月を準備期間と考える

発表会がちょうど今日から5ヶ月後だとすると、たいていの人は準備期間が5ヶ月あると思うのではないでしょうか?そして、5ヶ月後に弾けるようになっていそうな曲を選びます。しかしそれではおそらく、発表会であなたのベスト演奏は披露できません!

前述したように、発表会で良い印象をもたれるのは「弾きこなしている」という余裕が感じられる演奏です。そのためには、発表会の直前にようやく止まらずに弾けるようになったり、強弱など表現まで気を配って弾けるようになったというのでは、緊張するステージでそれを全部実行することはほぼ不可能です。

■弾きこむ時間が明暗を分ける

発表会用の選曲では、「発表会までの期間」マイナス一ヶ月を準備期間と考え、それで仕上げられそうな曲を選ぶようにしましょう。発表会まで5ヶ月あるならば、4ヶ月程で「いつ本番でも大丈夫」と思えるぐらい弾けていることが理想です。そして本番に向けて更に弾きこんでいくと、指の動きも表現も体に馴染み、発表会本番では緊張しても失敗するリスクはグッと低くなります。
カレンダーの写真

準備計画をしっかり立てて、本番ではしっかり弾きこなした余裕のある演奏を披露しよう

 

理想はプチ・チャレンジの曲

発表会は上達するきっかけとなる大きなチャンスです!無理せず、自分のレベルに合った選曲をすることの大切さを述べてきましたが、だからと言ってすぐに弾けるようになってしまうような無難な曲を選んでしまうのも、せっかくの上達のチャンスを十分に活かせず残念です。

理想は「プチ・チャレンジ」の曲!簡単には弾けそうにはないけれど、一生懸命練習すれば弾きこなせそうというレベルの曲です。
ハードルを越えるイラスト

理想は、簡単には弾けそうにはないけれど、一生懸命練習すればどうにか弾けそうなプチ・チャレンジの曲!

自分に合った選曲をするためには、できるだけ多くの曲を知っているに越したことはありません。そのために、日頃から様々な時代や作曲家の曲を聞いたり楽譜を見たりして、なるべく多くの曲に接する機会をもつように心がけましょう。その中でビビッとくる曲があったら、それが次にあなたがステージで披露する「入魂の一曲」になるかもしれません。

ガイド記事「レベル別!ピアノ発表会におすすめの曲【動画付き】」も是非参考にしてください。


【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。