自称“高円寺のデフ・スクール”
ガイド:AMIさんに最初のインタヴューをしたのは、2005年の9月。これが4回目のインタヴュー記事となりますが、もう10年も経ったんですね。最初のインタヴューでは、ダンボール・バットの楽曲以上に、AMIさんが唱えるカクテルロックの話からグラムロックやモダンポップの音楽談義になってしまいましたね(笑)。グラムやニューウェイヴはまだしも、モダンポップで盛り上がれる人ってなかなかいないので、AMIさんは貴重な話し相手です。全部イギリスですが、デフ・スクール系列やメトロ系列、メゾネッツに至るシティー・ボーイなんかは、世間の人にもっと知ってほしいですね。
黄金のダンボール・バット (All About テクノポップ)
AMI:
モダンポップの話なら、常磐響さんとか、屑山さん(雑誌『TRASH-UP!!』編集長)とかとも盛り上がれますよ。でも、まあ、聴いてる人は少ないですよね、とくにこの日本では。で、実は、ダンボール・バットは“高円寺のデフ・スクール”を目指していたりもするんですけどね(笑)。というか、来日しましたよね、デフ・スクール。しかも2回も。しかも高円寺でライヴ!!なんでわざわざ高円寺で!?って感じですけど(笑)、家からすぐ近所なのに2回とも見逃しました!! トホホホ…。3回目の正直で、今度来たら楽屋まで乗り込んでいってウチのCDをメンバーに渡そうかと思ってるんですけど。
ガイド:
いつか、モダンポップ談義がしたいです。デフ・スクールは、僕もタイミングが合わなくて、見逃しました!
レコード世代、ジャケを語る
ガイド:2回目のインタヴューでも、何故か話は「男ジャケ!」で盛り上がってしまいました。また、『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』は、ロキシー・ミュージック X スパークスへのオマージュにより出来上がったジャケで騙して買わせようという意図が、AMIさんらしい。僕は音質とかそれほどこだわる訳ではないのですが、やはりアナログ盤時代の方が、圧倒的にジャケに存在感がありましたよね。
ダンボール・バット~男ジャケ! (All About テクノポップ)
ダンボール・バット~馬鹿ヌーヴェルヴァーグ (All About テクノポップ)
AMI:
やはりレコード世代の人間としては、ジャケットは中身の音楽と同等に重要なものだと思っています。アルバムの内容が多少イマイチでもジャケのセンスがいいとそれだけで手放したくなくなりますし、逆に内容が最高でもジャケがイマイチだと残念な気持ちになることがよくあります。それに、あのサイズであってこそのジャケットだと思います。CDのサイズになった時はションボリしたのを覚えていますが、「モノ」ではなく「データ」として音楽を買うのが当たり前になった昨今においては、今後、ジャケットすら無くなってしまうんじゃないかという危機感を覚えます。なんとも寂しい時代になりましたが、そういうことを言うのは自分がジジイになった証拠かもしれません(笑)。
自分のバンドのCDのジャケットに関しては、自分からも意見やアイデアは出しますが、最終的にはデザイナーさんやイラストレーターさんにお任せな部分も多く、成り行きに任せて、という感じです。まあ、自分に有り余る財力があったら、ヒプノシスとかミック・ロック、あるいは4ADの23エンベロップあたりに発注していたかもしれません(笑)。
ガイド:
ヒプノシスによるダンボール・バットのジャケ!…期待しています。