貯蓄/貯蓄する基本の方法

「貯めたい」と思ったら貯める前にやりたい7つのこと

「貯めたい」と思って、やみくもに節約をしてお金を貯めているという人、ちょっと待って! 実は、貯める前にやりたいことがいくつかあるということをご存じでしょうか。今回は、貯める前にやりたいことを7つお伝えします。【2021年7月更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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いきなり貯め始めるのはNG!

なんとなく「お金を貯めたいな」と思って、いきなり節約をがんばって、貯めはじめようとしている人はいませんか?

自分にとって大切なものを我慢していたり、削れるところで削れていなかったり、そもそも自分の気持ちとズレていたりなど、間違った方向に貯めているかもしれません。

そこで今回は、貯めたいと思った時に、貯める前にやりたいことを7つ、お伝えします。
いきなり貯め始める前に、やることがあります!

いきなり貯め始める前に、やることがあります!

 

1:「なぜ」貯めたいのかを考えてみる

「貯めたい」というそのココロは、「お金がないと不安だから」といった漠然としたものから、「いつか海外旅行に行きたいから」などと具体的なものまで、実にさまざま。さて、あなたの場合はどうでしょうか。

なぜ「貯めたいのか」と自分の心に深く問いかけ、突き詰めて考えることで、貯めることの必然性を見つめ直すことになります。貯めることへのモチベーションがアップしますよ。いざ貯めはじめてから、挫折することもぐっと減るはずです。
 

2:「いくらくらい」貯めたいかを考えてみる

お金は、貯めるだけでなく、好きなものに使うことも、もちろん大切です。そのバランスを取るには、貯める「金額」を具体的に考えることが大事。

「不安だから貯める」という場合は、何円くらいあれば安心なのでしょうか。「海外旅行をしたい」なら、何円必要なのでしょうか。だらだらと貯めていても、目標は達成できません。具体的な金額を考えることで、目指す方向がはっきりと見えてくるはずです。
 

3:「どれくらいの期間で」貯めたいかを考えてみる

具体的な目標金額が決まったら、それをどれくらいの期間で貯めるつもりかを考えてみましょう。1カ月以内? 1年以内? それとも5年以内?

1年以内に100万円貯めたいと思ったら、8万円×12カ月=96万円になるので、月々8万円以上貯める必要があります。もし、ボーナスが出る方なら、ボーナスから30万円くらい貯めるとすると、残りの70万円を12カ月で貯めればいいので、月々貯めるお金は6万円ほどになります。

このように、具体的なゴールを設定することで、1カ月あたりにどれくらいのペースで貯めていくべきかが見えてきますね。
 

4:自分にとって「譲れない出費」を考えてみる

月々の貯めるペースがわかっても、ここでいきなり貯めはじめてはいけません。自分にとって「譲れない出費」というものが必ずあるはずです。これを削りすぎてしまうとストレスがたまって、「貯蓄はいいや」と投げやりに……。せっかくの意気込みも台無しになってしまいます。

例えば、食材へのこだわり、ファッション、メイク、エンタメ、旅行、スポーツ、車、子どもの教育……さまざまな出費があるかと思いますが、あなたが譲れないものは何でしょうか。

またそれは、どれくらい必要度が高くて、1カ月あたりどれくらいのお金がかかるものでしょうか。1番目の「『なぜ』貯めたいのか」という内容と比べて、さらに大切なお金だとしたら、無理に削る必要はないですよね。
 

5:自分にとって「削れる出費」を考えてみる

出費のうちで、今度は優先順位の低いものを考えてみましょう。「なんとなく買ってしまう」「ついつい買っている」「実はあまり記憶に残っていない買い物」という出費はありませんか?

「夕飯をつくれるはずなのに、最近深く考えずにテイクアウトを買ってくる頻度が高くなった」「食材を多めに買いすぎて腐らせてしまう」「洋服を買いすぎて、あまり着ていないものがある」などがないか探してみましょう。実はそこが「削れる出費」になります。

また、日々のレシートを取っておいて、2週間分くらいをまとめて眺めてみると、「意外にココは削れるかも!」という出費が見つかりますよ。また、ネットショッピングも増えていると思いますので、アマゾンや楽天、Yahoo!ショッピングなど、よく使うECサイトの購入履歴を2、3カ月分くらい確認してみるのもおすすめです。
 

6:「固定費」の無駄を探してみる

月々必ず出費がある、いわゆる「固定費」についても確認しましょう。スマホ代の中身をチェックすると、実は削れるところがあるかもしれません。月謝を払っているけれど、実はあまり通っていないような(またはあまり意味を感じられていないような)習い事やジムなどはないでしょうか。動画コンテンツサービスなど、以前申し込んだけれど、実はもう利用していないものは?

銀行の通帳やクレジットカードの支払い明細を見ながら、チェックしてみましょう。
 

7:「貯める場所」を考え、準備する

さて、いよいよ貯める準備が整ってきました。ただし、給与振込口座にそのまま貯めていくのは危険です(特に、貯蓄初心者の方は要注意! 残高が増えて、うっかり使いこんでしまう可能性が大!です……)。

「貯蓄」だとハッキリわかるように、別の口座に貯めるのがオススメです。勤務先に財形貯蓄制度があれば申し込むか、自動積立定期預金を利用するか、別の銀行口座を作ってそちらに貯めていきましょう。「貯める場所」を準備したら、自動的に貯める仕組みを導入! 

財形貯蓄も自動積立定期預金も、まさに自動的に貯められますし、一部のネット銀行では、大手銀行や地方銀行から、毎月一定の日に自分が決めた金額を手数料無料で移してくれる「自動入金サービス(名前は銀行によって異なります)」もありますので、ぜひ検討を。

以上、「貯めたい」と思った時に、貯める前にやりたい7つのことをお伝えしました。この7つのステップを順に進めていくとスムーズですが、順番が少し前後しても、大丈夫。貯めたいと思っている方は、ぜひこの7つにトライしてみてくださいね。
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