窓リフォームで取り入れたいピクチャーウインドウの考え方
窓から入ってくるものは、光と風だけではありません。そこから見える景色によってインテリアの雰囲気が一変します。ピクチャーウィンドウという言葉をご存じでしょうか。名前の通り、眺望のための窓のことで、壁に掛けた絵画のように見えるのでそう呼ばれています。ピクチャーウィンドウとは眺望のための窓。絵画のような存在。
窓のリフォームの際にぜひ取り入れてほしいのが、このピクチャーウィンドウの考え方です。窓の役割は明るい光を採り入れ、風を通すことですが、そこにもうひとつ「景色を取り込む」というエッセンスを加えることで、室内の雰囲気が一変します。
まずは窓を作る位置を考えてみる
まずは窓を作る位置を考えてみましょう。周囲に風光明美な景色が無くても大丈夫です。視線の位置と切り取り方の工夫でピクチャーウィンドウが作れます。例えば廊下の壁に小さな窓を開けるリフォームをして、そこから小さな花が見えたらどうでしょう。殺風景な廊下が、一気に華やいだ空間に変わります。
足元に作る地窓はトイレや和室にぴったりのピクチャーウインドウになる(YKK AP)
形も四角にこだわる必要はありません。縦に細長い形、円形、三角形など、切り取り方は自由です。リビングならドアを開けた瞬間に目に入る位置や、いつも座っている場所から見える位置もお勧めです。
足元に横長の窓を取り付けリフォームするのも素敵です。足元に作る窓は地窓と言い、トイレや和室にも向いています。
木を1本植えるリフォームをするだけでも素敵なインテリアに
切り取る大きさは自由自在。木1本でも素晴らしい景色に。
大事なことは切り取られた窓から見える景色を整えること。例えば足元ならプランターや植木鉢を置く、縦に細長い窓なら木を1本植えるだけで素敵な景色になります。
花が咲く落葉樹を植えれば、四季折々の美しい風景をインテリアとして楽しめます。プランターを入れ替えれば景色の変化だって自由自在!庭のプチリフォームで小さくても素敵なピクチャーウィンドウは作れるのです。
絵画のようなデザインの窓を選んでリフォームする
リフォームの際には、サッシ選びにも気を配りましょう。壁に絵画を掛けるイメージを作るのですから、フチが細くシャープなデザインが向いています。FIXのようにシャープなデザインでありながら開閉できるサッシ(LIXIL)
以前は、シャープに見せるため、FIXと呼ばれる開かない窓を使うのが主流でしたが、最近では開閉タイプでもスマートなデザインのサッシがいろいろあります。ショウルームへ行ってじっくり選びましょう。
次のページは、窓をリフォームしなくても景色を切り取る技です。