試験対策としてまず購入しておきたいのが「[七訂]介護支援専門員基本テキスト」です。同書を取り扱う長寿社会開発センターでは、「国が示している介護支援専門員実務研修受講試験出題範囲の項目に完全準拠」としているとおり、これ1冊あれば賄えるようになっています。しかし、同書を読まれた方は分かると思いますが、要点のまとめや過去問、予想問題、一問一答などは無いため「空き時間を利用して簡単に覚える」といったことでは使いにくいテキストになっています。ケアマネジャー試験に合格するためには、補助テキストも併用した方が無難でしょう。
今年のケアマネジャー試験の日程は平成27年10月11日(日)となっていますので、試験対策に充てられる時間も5か月程度になりました。まだ試験対策を始めていない方は、今からでも計画を立てた方がよいでしょう。
・参考書籍
[七訂]介護支援専門員基本テキスト
発行:長寿社会開発センター
発行日:平成27年6月10日
価格:6,804円(税込)
ケアマネ試験の勉強方法
第18回ケアマネ試験の対策
■過去記事
ケアマネージャー試験合格への道・勉強方法
本記事では、通信講座や問題集を購入して自宅で試験対策を行う方向けに、より具体的な教育機関や書籍などを紹介していきます。
通信講座
ケアマネジャー試験対策を行う通信講座は数多くあります。その中でも、特に印象に残る講座を3つ紹介します。・ユーキャン
TVCMでおなじみの通信講座です。受講料は49,800円(税込)でメインテキスト6冊と添削が7回ついています。8日以内であれば返品も可能になっています。別料金にはなりますが、全国統一直前模擬試験を開催するなど、スケールメリットを生かした講座になっています。すでに6.8万人の合格者を出すなど、十分な実績を備えています。
・ニチイ
介護事業者でもあるニチイは3,000名の現役ケアマネジャーの声を反映していることが特徴です。テキスト6冊や全国統一模試の対応などもユーキャンに準じています。受講料が34,150円(税込)と安価ですが、添削回数や教材の返品について確認できなかったこと、学習相談会は予約制で、出向く必要があることなどが負担になるかもしれません。ただし、質問回数に制限は無いので、添削までは必要ないけれど疑問点は確認したいといった、ある程度実力がある人に向いていると思います。費用的にも安価ですから、どこの通信講座に決めかねている様な場合は予算で判断しても良いかもしれません。
・四谷学院
四谷学院というと予備校のイメージがありますが、通信講座もあります。受講料は48,800円(税込)であり、テキストは6冊、返品も8日以内であれば可能であるなどユーキャンに近い設定です。パソコンを利用した1ステップ5分の演習トレーニングや、受講生専用のページを開設していること、学習スケジュール管理ができること、予想問題集を作成している点などが特徴です。web申し込みの場合、外出時でも気軽に勉強できる文庫本サイズの3,600円相当のチェックブックがついてくる点は他社をリードしています。ケアマネジャー試験対策の通信講座としては新しいのか、合格者実績が不明な点が気になりましたが、パソコンを利用しての学習には特化している印象があります。
各社に特徴がありますので、まずは資料請求をし、受講料などとあわせて検討してみるとよいでしょう。注意したいのは、各社が設定している標準学習期間です。ユーキャンで6か月、四谷学院で5か月となっているので、ユーキャンでは試験日まで学習時間が足りない計算になります。毎日の学習時間を増やして対応できるかどうかは必ず確認してください。