1.両替はどこで?
ブラジルの通貨=レアル(R$、現地の発音はヘアウ、複数形はヘアイスが近い)
日本国内では、一部のブラジル系銀行を除けば街中でレアル交換はできません。まずは、日本で円→ドルに交換し、ブラジルの空港でドル→レアルに両替するのが一般的です。日本の空港で、円→レアル交換はできますが手数料が高くなるケースも。どちらがお得かは、その時の手数料や為替レートによって変わります。
ショッピングセンター内の両替所
ブラジルでドル→レアルは空港のほか、中級以上のホテルやショッピングセンター内の両替所(Câmbio)でもできます。ATMではクレジットカードでキャッシングすることも可能ですが、カード情報を不正に盗みとられるスキミングが多発しているようです。街中で両替、キャッシングする場合は、その場で目をつける強盗犯もいるようなのでくれぐれもご注意ください。空港でも同様です。両替前後に空港でウロウロすることのないように!ちなみに、ブラジルで日本円→レアル交換のできる両替所は時々ありますが、驚くほど手数料が高いことがほとんどです。
2.現金はいくら必要?
現金は分散して持つことも旅のテクニック
実はブラジルは圧倒的にカード社会で、たかだか15レアル(約600円)の支払いでもカードを使います。治安上、普段からブラジル人もあまり現金を持ち歩きません。旅行者もできるだけカード払いにして、カードが使えないタクシーや市場などでは現金払いとするのが賢い旅の一案でしょう。とはいっても、シンプルなレストランやお店では、地元金融機関のデビットカードはOKでもクレジットカードを受け付けないこともあるので、いざという時の現金はお忘れなく。
また、小銭~20レアル札をできるだけ持ち歩くようにしましょう。「小銭がないお客さんが悪いよ~」という態度でおつりをくれないタクシーの運転手さんも多いですよ。
3.支払方法
カード決済はワイアレス端末で
現金は「ジニェイロ(Dinheiro)」、カードは「カルタォン(Cartão)」です。カードの場合、必ず聞かれるのが「デービト・オー・クレージト?(Débito ou crédito?)」というフレーズ。クレジットカードの場合は「クレージト」と言いましょう。ちなみに、カード支払いの場合、日本でも最近見かけるワイヤレス端末が一般的です。カードを差し込み、金額を確認して、暗証番号を入力すれば支払い終了。旅行の際は、ICチップ付のカードを持っていきましょう。4桁の暗証番号を忘れずに。
現金での支払いでは5センターボ未満は四捨五入が普通です。おつりが足らなくても、次の会計で多く戻ってくることも……長い目でみれば、差引ゼロでしょうね。
4.値切り・ディスカウントは?
食材や民芸品マーケットのような場所では値切りも可能ですが、やみくもに交渉する文化はありません。数点買いや高い商品の場合は、交渉のチャンスです。
一方、分割払いの多いブラジルでは、一括払いのア・ビスタ(À vista)や現金支払いで、5~10%オフになることがあります。高級ショッピングセンターでも適用されることがあるので、試しに聞いてみるといいでしょう。
5.基本的にチップは必要なし。ですが……
ブラジルでは、基本的にサービス料込の会計になっています。ホテルやレストランでは、レシートをみれば分かる通り、合計額にしっかりとサービス料10%が加算されています。ただし、サービス料のついていないシンプルな軽食屋や、ホテルで荷物を運んでくれたポーターさんに数レアルあげることもあります。タクシーでは端数を上乗せすることも。親切な対応をしてくれたな、と感じれば、去り際にさっとチップを渡す-そんなスマートな旅行者になりたいですね。
さて、これらの注意点のほかに、お金にまつわる最も大切なことといえば「失くさない、盗られない、使い過ぎない!」です。お金のトラブルのない楽しいご旅行を!