金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

個性派&こだわりの店がひしめき合う金沢主計町茶屋街(3ページ目)

金沢に今も残る三茶屋街の1つ、主計町(かずえまち)茶屋街。茶屋街としては最も小規模で全世帯数も僅か30軒のこじんまりした町ですが、小さいからと侮るなかれ。金沢っ子が足しげく通う日本料理店、石川県の伝統工芸品を扱うセレクトショップ、ほっこり寛げる町家カフェなど、細い路地裏に入れば藩政時代にタイムスリップ! この上なく魅力的で刺激的な主計町茶屋街を詳しく紹介します。

吉田 薫

執筆者:吉田 薫

金沢ガイド

地元の食通も唸る、味に妥協なしの絶品懐石料理に舌鼓

昼懐石3,500円コース@嗜季

実はホタルイカが苦手な私。けれど先付で出たこのホタルイカの一品にはあまりの美味しさに度肝を抜かれました。

金沢の若手料理人が営む店の中でNo.1の呼び声が高い嗜季(しき)。2014年に金沢の繁華街・片町から歴史を感じる主計町茶屋街に移転オープンして以降は地元民のみならず旅行者の利用も増え、時期によっては予約が取れないなんてこともしばしば。
昼懐石3,500円コース@嗜季

やはり春は山菜天ぷら♪海の幸ばかりがクローズアップされる金沢ですが、山の幸にも恵まれてます。

料理長の今井さんは京都で修業した後、片町で10年に渡り『和魂洋才』をキャッチフレーズに、旬の地元食材を使った金沢流くずし懐石を提供していた人気日本料理店a.k.aで研鑽を積んだ方なので、料理の美味しさはもちろん、器の選び方からお酒のラインナップ、お店全体の雰囲気やサービスに至るすべてにおいて気配りが行き届き、心から寛げます。
昼懐石3,500円コース@嗜季

〆は具だくさんの釜めし。食べ切れなくてもお持ち帰りにしてくれるので心配無用。

何よりコストパフォーマンスが素晴らしく、昼は3,500円・5,500円・7,500円、夜は5,800円・7,800円・10,800円の各3コースありますが、どのコースもこれだけ充実しているのにこの値段!?と驚く内容です。

食事の後はすべてのコースにお抹茶と和菓子が付いているのも金沢ならではのおもてなし精神で、最初から最後まで一切手を抜かない今井料理長の心意気にきっと驚くはず。

嗜季
住所:〒920-0908 金沢市主計町2-10
TEL:076-282-9840
営業時間:11:30~13:00、17:30~24:00
定休日:月曜日

主計町の情景をこよなく愛した世界的版画家クリフトン・カーフの世界

かーふコレクション

かーふコレクションのすぐ前には久保市乙剣宮の境内へ繋がっているくらがり坂があります。

1927年アメリカ・ミネソタ州に生まれたカーフさん。1955年に来日して以降、版画家として活動を始め、日本の風景や街並みを描き続けた彼の作品は国内外から高い評価を受け、多くの有名美術館や著名人が彼の作品を所蔵しています。

金沢には1995年、カーフさんが68歳のときに移住し、2007年に80歳で亡くなるまでの約12年間、主計町茶屋街の自宅で精力的に創作活動に励んでいました。

現在、カーフさんのアトリエ兼自宅だった建物を改装したギャラリーで彼の残した作品を展示・販売しており、その中には生前は非公開だった作品も多く、カーフファンにとってはまさしく垂涎ものの逸品の宝庫。

しかも、すべてが1点物で今後補充されることはない売切れ御免なので、これぞという作品に出会ったら迷わず財布の紐を緩めましょう。

かーふコレクション
住所:〒920-0908 金沢市主計町3-19
TEL:076-255-3928
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日
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