金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

個性派&こだわりの店がひしめき合う金沢主計町茶屋街(2ページ目)

金沢に今も残る三茶屋街の1つ、主計町(かずえまち)茶屋街。茶屋街としては最も小規模で全世帯数も僅か30軒のこじんまりした町ですが、小さいからと侮るなかれ。金沢っ子が足しげく通う日本料理店、石川県の伝統工芸品を扱うセレクトショップ、ほっこり寛げる町家カフェなど、細い路地裏に入れば藩政時代にタイムスリップ! この上なく魅力的で刺激的な主計町茶屋街を詳しく紹介します。

吉田 薫

執筆者:吉田 薫

金沢ガイド

石川県の一級品が揃う元お茶屋のセレクトショップでひと味違うお土産探し

ギャラリー鏡花

ギャラリー鏡花の横の細道から茶屋街の裏路地へ。表とはガラリと雰囲気が違って驚くはず。

旧お茶屋“照乃家”を改装したセレクトショップギャラリー鏡花。店名の由来は推して知るべしというか、もちろん金沢三文豪の1人、「滝の白糸」「高野聖」で有名な泉鏡花から。鏡花は主計町のすぐ裏手にある下新町生まれなので、主計町とも所縁が深いのです。

ギャラリー鏡花は伝統工芸品を中心に石川の名品・逸品にこだわって取り揃えたギャラリー&ショップ。蒔絵、漆器、陶器、地酒、食品、衣料といった各業界から成る協同組合が運営しているので、質の良さはお墨付き。自分へのご褒美に、またギフトとして贈っても喜ばれること間違いなしです。

さらにギャラリー鏡花では元お茶屋だったシックな雰囲気の中で小皿や盃に好きなデザインを描く蒔絵体験も楽しめます。所要時間は約60分で料金は1,000円。観光の合間にぜひチャレンジしてみてください。

■ギャラリー鏡花
住所:〒920-0908 金沢市主計町2-1
TEL:076-232-2770
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休

喧噪とは無縁、ほっと肩の力が抜けるやさしい空間で無為に過ごす贅沢

土家

素敵な暖簾と可愛いにゃんこのウェルカムボードを見たら、足を向けずにはいられません。

三茶屋街の中でもとりわけ夜の町としての顔が強い主計町にあって、浅野川沿いを散策がてらふらりと立ち寄ることができる貴重なスポットが土家(つちや)。

金沢市の文化財に指定されている大正5年に建てられた築100年にもなるお茶屋を改装した和カフェで、建築当初の形をほぼそのまま残し、建具もできる限り再利用・転用した大正時代の趣そのままの佇まいの中でいただくお茶や甘味は他では決して体験できない格別の味わいです。
お茶とお茶菓子

飲み物を注文したらすぐに供されるお茶とお菓子。てっきり注文した品にお菓子が付いてくると思っていたので、意表を突かれました。

1階に設えられている大正浪漫溢れるカウンターやテーブル席も素敵ですが、おすすめは2階席。広々としたお座敷になっており、窓からは目の前に流れる浅野川を一望できます。ちなみに窓ガラスも大正時代のもの。よく見ると真っ平らではなくわずかに波打っているんですよ!

土家のすごいところは時の流れが止まったような心安らぐ空間だけではなく、供されるメニューにもそのこだわりが表れていて、ベトナム・ダラット地方で栽培されているダラットコーヒーや和三盆アイスコーヒー、ココア、しょうが湯など、他では見かけないユニークなメニューが並んでいます。
店内@土家

広々とした2階のお座敷。窓からは浅野川を眼下に望めます。桜の季節は最高に風流ですよ!

しかも、すべてのドリンクに和菓子が付いていて、たったの500円!飲み物とお茶菓子のセットの相場は700円~800円なので、驚くほどのコストパフォーマンスの良さです。

金沢に来たらひがし茶屋街を観光し、そのままそこでお茶をする旅行者がほとんどだと思いますが、ぜひ浅野川を渡って左岸へ。粋な細工の家具や調度品に囲まれながら、喧騒から隔絶された独特の空気が漂う空間で贅沢なひと時を過ごしてみませんか。

■土家
住所:〒920-0908 金沢市主計町2-3
TEL:090-8097-4702
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日、火曜日

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