作者たちが切望した「本来の『アラジン』」
(C)Marino Matsushima
岡本瑞恵「ディズニー・プリンセスには、夢に向かって歩く姿勢という共通点があると思います。自分で動いて行こうとする姿勢を、ジャスミン役でもしっかり表現したいです。私は一般人なので、王女というものがどういうものかは模索中です。考え方は現代の女性に近いけれど、立ち振る舞いなどを大きく、深く、普段の生活から姿勢を正すようにしています」
三井莉穂「『アラジン』は自分も大好きな作品とあって、その(アニメの)ジャスミンを追いかけていた時期もありますが、今は、なぜ皆が彼女のことが好きなのか、それは“共感できるから”なのだと思って、自分の中の実感を強く持って演じられたらと思っています。自分から遠いところで役を探すのではなく、みんなから応援してもらえるジャスミンをと思っています」
『アラジン』リハーサル(C) Marino Matsushima
スコット「いい質問です。舞台版はハワードとアランがディズニーに持ちかけたのですが、ディズニーは当時興味は持ったものの“もう少し膨らませてほしい”と断っていたんです。当初の構想では、二人は20~30年代の雰囲気の舞台にしようと思っていたそうです。
それをアニメ版のロビン・ウィリアムスが強烈な存在感で見事に吹き飛ばした。アニメ版は本当によくできていたと思います。ですが、今回の舞台版はハワードとアランが書いたものがすべて使われていて、「Proud of your boy」等の3曲は映画版ではカットされていましたが、復活して見事に溶け込んでいます。初期段階から『アラジン』に関わっていた人たちは、アランを含め、ブロードウェイ版を観て非常に喜んでいます」
――マイケルさん、振付においては本作はどんな特徴がありますか?どの程度アラビア的でしょうか?(質問・松島)
『アラジン』リハーサル(C) Marino Matsushima
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お話を聞き、期待がいや増してきた日本版『アラジン』。次回は開幕次第、観劇レポートをお届けしますのでお楽しみに!
*公演情報*『アラジン』2015年5月24日開幕=電通四季劇場「海」