インターネットのライフプラン・シミュレーションを活用しよう!
出産、進学、住宅購入、老後の資金……人生の3大支出以外にもお金がかかる。不安を少しでも解消するために、未来をシミュレーションする!
人生を「見える化」するためのツール(道具)として、ライフプランとマネープラン(合わせて「ライフプラン」と呼ぶことが多いです)があります。ライフプランとマネープランを作る場合、ファイナンシャル・プランナーに作ってもらうとか、保険の販売員に作ってもらうなど、他人に作ってもらうという方法もありますが、とりあえず、自分たちで作ってみたいという人もいらっしゃることでしょう。
そんな人にお勧めするのは、インターネット上で提供されている、ライフプラン・シミュレーションです。インターネット技術の進歩によって、シミュレーション精度や内容がかなり充実していて、ファイナンシャル・プランナーが使用している専用ソフトに引けを取らないものもあります。
今回は、インターネットで提供されているライフプラン・シミュレーションを利用タイプ別に紹介します。
利用タイプ別・お勧めのライフプラン・シミュレーション
■細かい条件はともかく、将来の家計のイメージを持ちたい人に●ライフプラン診断(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
「あなたはお金に困らない生活を送れる?」 9つの質問で診断したい内容を選ぶだけで、手軽にライフプランのシミュレーションが行えます。年代、職業、配偶者・子どもの有無、年収や生活費などの質問に答えると、将来の家計のイメージをグラフで見ることができます。診断結果に対して、ファイナンンシャル・プランナーからの簡単なアドバイスももらえます。将来の家計の大まかなイメージを持ちたいという人にお勧めです。
■短時間で将来の家計(収支)のゆとり度を知りたい人に
●生活設計診断(「知るぽると」金融広報中央委員会)
必ず入力しなければならない項目は、「世帯主の年齢」と「年間生活費」の2つだけで、あとは、収入、支出、結婚、出産、退職など、将来について考えていることを、ガイダンスに従って入力していきます。診断結果は、「暮らし向き天気予報」として、イラストで家計のゆとり度を知ることができます。将来の家計を詳しく知りたい人は、収支や貯蓄のグラフ、年齢ごとの家計のキャッシュフロー表(収入、支出、資産状況)なども見ることができます。また、住宅に関する資金計画と老後の生活費は、プランを2つ入力し、比較することができます。
■ライフプランに住宅ローンと繰上げ返済を盛り込む、住宅の購入を検討している人に
●資金計画シミュレーション(【フラット35】住宅金融支援機構)
住宅購入を検討する場合、「今、返せるか?」だけではなく、「将来に渡って、安心して返せるか?」が重要です。資金計画シミュレーションでは、自身のライフプランに、具体的な住宅の購入計画(住宅ローンや諸費用など)を当てはめてみて、将来の家計の収支に問題がないかを、確認することができます。将来の家計の一般的な統計データを用いる【かんたんコース】と、自身のライフプランに合わせて詳細を入力する【しっくりコース】に分かれています。また、ライフプランの中に、繰上げ返済の計画を盛り込むことができます。住宅購入を検討している人に使ってもらいたい、ライフプラン・シミュレーションです。
■じっくり本腰を入れて、ライフプランのシミュレーションをしたい人に
●e-ライフプランニング(生命保険文化センター)
これまで見てきたライフプラン・シミュレーションは、収入と支出、子どもの教育資金、住宅購入、老後の資金などの、人生「の3大支出といわれるものを中心にライフプランのシミュレーションを行うものです。この「e-ライフプランニング」では、「夢や目標」を設定し、それをライフプランニングに盛り込んでシミュレーションをすることができます。また、不慮の事故などのリスクに備えたライフプランを考えることができるように設計されています。入力項目が多岐に渡って詳細になるため、入力データを保存する機能がついています。この保存機能は非常に便利で、複数のプランを作り、比較するのにも適しています。自身のライフプランをしっかりじっくり考えて、夢や目標を実現するためにライフプラン・シミュレーションをしたいという人にお勧めです。
■番外編:金融機関のライフプラン・シミュレーション
ライフプラン・シミュレーションを自社のホームページで提供している金融機関が、最近増えてきました。口座を開設している人向けのサービスとして提供している場合、広く一般の人向けに公開している場合に分けられます。まずは、利用している金融機関のサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?
●ライフプランシミュレーション(スルガ銀行)
●ライフプランニング(ソニー生命)
●ライフプランシミュレーション(東海東京証券)
>>Webのライフプラン・シミュレーションを行う上で注意する点は?