新型ステップワゴンで巻き返しなるか
従来どおりノーマル系のステップワゴンとカスタム系のステップワゴン・スパーダを設定。前者は全長4690×全幅1695×全高1840mm。後者は全長4735×全幅1695×全高1840mmで、全長が異なる
5ナンバー系BOXミニバンで一時代を築いたホンダ・ステップワゴンが新型に移行した。最近はトヨタのノア/ヴォクシー/エスクァイア、日産セレナに押されていて新型への期待は大きいはず。
ライバルよりも苦戦していたのは、玄人には評価されるセンタータンクレイアウトによる低床設計などのパッケージや走りの良さなどが、このクラスでは一般ユーザーにとって「最大のアピールポイントにはならない」ということだろう。
広さも使い勝手もクラストップを追求
見た目で分かりやすい「広さ感(実際の寸法だけでなく)」、少しでも燃費がいいなどが大切で、一度荷物を移動させないとサードシートを床下格納できないなどの点もライバルに流れてしまった要因なのなのかもしれない。
新型はまずエンジンを1.5L直噴ターボにダウンサイジングし、サードシートを左右別々に格納できるなど、課題を克服。さらに、「わくわくゲート」というサブドアを備えたテールゲートを採用するなど、ホンダらしい独創的なアイディアを盛り込んでいる。
この「わくわくゲート」により荷物の出し入れだけでなく、テールゲートからサードシートへの乗降が可能で、ミニバンの乗降性を大きく変えるアイディア装備といえるだろう。
ハイブリッドを設定せずに価格を抑制
価格帯は、ノーマルの「ステップワゴン」が228万8000円~280万4000円、カスタマイズ仕様の「ステップワゴン・スパーダ」が272万5000円~308万1400円。このクラスだと30数万円割高になるハイブリッドを用意せずに、トータル価格を抑える戦略をとっている。
パワートレーンは、全車1.5直噴ターボにCVTの組み合わせで、「スパーダ Cool Spirit」にはパドルシフトも装備される。発表は4月23日で、発売は4月24日から。