4月24日が「日本ダービー記念日」なのはナゼ?

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競馬界がもっとも盛り上がる「日本ダービー」は、80回を超える歴史を持っています(写真 JRA)

ネットで「4月24日」を調べてみると、いろいろな記念日が出てきます。たとえば、ネパールの「民主化記念日」、ガンビアの「共和国記念日」、そして日本では、「植物学の日」でもあるようですね。

その中に混じって、堂々と記載されている「日本ダービー記念日」の文字。そうです。4月24日は、「競馬の祭典」と称される日本ダービーの記念日なのです。

なぜこの日が「日本ダービー記念日」かというと、今から80年以上前の1932年、日本ダービーが初めて開催された日こそ、4月24日だったのでした。そのときは「東京優駿大競走(とうきょうゆうしゅんだいきょうそう)」というレース名で創設。実は今も、日本ダービーというレース名はあくまで副称で、正式名称は「東京優駿」です。

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日本で初めての「ダービー馬」となったワカタカ(写真 JRA)

現在、日本ダービーは東京競馬場の芝2400mで行われていますが、第1回・第2回については、当時あった目黒競馬場で行われました。ちなみに、その記念すべき第1回目のダービーを勝ったのはワカタカ。相撲の兄弟ではなく、れっきとした馬の名前です。

それから81回にわたり行われてきた日本ダービー。現在は、毎年5月末~6月初めに施行されており、82回目を迎える2015年については、5月31日に決戦の火蓋が切られます。

ということは、記念日からダービーまでまだ約1ヶ月あるということ。であれば、ダービー記念日にこのレースを深く知ってもらって、そして約1ヶ月後の戦いを待ち望んでみるのも悪くはないはず。記念日からダービーのカウントダウンを始めてみてはいかがでしょうか。

そこでまずは、“そもそもダービーとは何なのか”についてお話しさせて頂きたいと思います。

ダービーは、サラブレッドによる「夏の甲子園」

競馬を知らない人でも、「ダービー」という言葉だけは知っているはず。では、そもそも日本ダービーとはどんな位置付けのレースなのでしょうか。

日本ダービーをひと言でいうと、「サラブレッドの甲子園」です。夏の甲子園といえば、まだあどけない高校球児たちが、日本一を目指して争う大会。出るだけでも過酷で、小さい頃から出場することを夢見る舞台です。日本ダービーも、不思議なことに、ほとんど同じ位置付けといえます。違うのは、主役が馬ということくらいではないでしょうか。

サラブレッドの寿命は、20歳から長くて30歳ほど。そんななか、日本のサラブレッドは2歳の春過ぎからデビューし、5歳頃まで現役生活を送ります。つまり、現役で走っている馬たちは、とても若いんですね。なかでも2歳から3歳の時期は精神的にも幼い“少年”たち。そのため、3歳の夏前までは年上と戦わず、同じ年齢の馬だけでレースを行います。ちょうどそれは、大人になる前の高校生というイメージです。

そんな3歳馬の中で、一番強い馬を決めるのが日本ダービー。まさに高校生が日本一を競う舞台と言えるでしょう。しかも、夏の甲子園の場合は、1年生~3年生まで出場できますが、日本ダービーは3歳馬のみ。人生一度きりの舞台なのです。

ちなみに、4月中旬には、同じく3歳馬で皐月賞(芝2000m/中山競馬場)というレースを戦います。これはまさしく、「春のセンバツ」という位置付けと考えていいでしょう。

高校野球の魅力は、まだ成長途上の球児たちが一生懸命プレーすること。さらにそのなかで、これからのスターが誕生する瞬間を見られることではないでしょうか。日本ダービーもまさに同じで、未完成の3歳馬が大舞台を乗り越える姿に感動し、そして、新たなスターの誕生に涙するレースなのです。

とはいえ、競馬ファンがダービーに魅せられる理由はこれだけではありません。ダービーに出る馬たちには、多くの人の想いが詰まっていることも大きな理由の一つです。次ページで説明します。