スイス/スイスの観光

スイスアルプスでハイキング(2ページ目)

合計6万キロあると言われるスイスのハイキングコース。ここでは、スイスアルプスのハイキングの魅力と楽しみ方を紹介します。どんな服装や持ち物が必要か、地図や標識は?といった実用的な情報も盛り込みました。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

スイスアルプスの季節

6月に入ると多くのコースもオープン。本格的なハイキングシーズンがはじまる

6月に入ると多くのコースもオープン。本格的なハイキングシーズンがはじまる

■夏
夏のハイキングシーズンは6~9月です。標高により、6月前半は残雪のためにコースがまだ閉鎖になっている場合があります。6月も後半に入るとほとんどのコースはオープン。陽光がまぶしく輝き、山のレストランはおおぜいのハイカーで賑わいます。

注)コースのオープン時期は、一般的な目安です。コースの標高やその年の天候により、異なります。

■春と秋
水仙に似た白いナルシス。一面の野が覆われる様子は「五月の雪」と呼ばれる

水仙に似た白いナルシス。一面の野が覆われる様子は「五月の雪」と呼ばれる

野の花が咲き誇る春や、木々が色づく秋のハイキングもおすすめ。標高が低い地域なら、5月や10月もハイキングに絶好の時期です。日本のゴールデンウィークから6月にかけて、レマン湖北岸の牧草地帯に咲くナルシスの花を見ながら歩く「ナルシス・ハイキング」も年々人気が上昇中。

 
■冬
冬でもハイキングコースの整備は行きとどいている

冬でもハイキングコースの整備は行きとどいている

スイスでは冬もハイキングが可能。冬のコースも整備されており、スキーをしない人でも、冬のスイスアルプスを自分の足で楽しむことができます。冬の澄んだ空気の中、山もひときわ美しく見えることでしょう。しっかりした防寒着は必要ですが、天気さえ良ければ意外に暖かくなる日も多く、途中で汗ばんでしまうことも。

このように、スイスでは夏だけではなく、年間を通して四季おりおりのハイキングを楽しむことができます。

 

スイスアルプスの高山植物

雪解けとともに、色とりどりの花が一斉に咲きだす

雪解けとともに、色とりどりの花が一斉に咲きだす

エーデルワイスはドイツ語で「高貴な白」という意味

エーデルワイスはドイツ語で「高貴な白」という意味

色とりどりの可憐な花を咲かせる高山植物は、ハイカーの目を楽しませてくれます。その種類は実に数千種類に及ぶと言われ、春から夏の間、次から次へと新たな花が入れ替わります。高山植物の図鑑を片手に、花の名前を調べながら歩くのも面白いでしょう。

高山植物は、厳しい自然条件の中で何年もかけてほんの少しづつ成長していきます。どれもみな背丈が低く、思わずかがんで写真を撮りたくなります。保護されている種類も多いので、決して花を採らないようにしましょう。

スイス三大名花と呼ばれるのが、エンチアン(ゲンティアナ)、アルペンローゼ、そしてエーデルワイス。中でもエーデルワイスはスイスを代表する花として親しまれています。日当たりの良い斜面や砂地の草原に咲く花ですが、簡単には見つからない場所に咲いていることが多く、それだけに発見した時の喜びもひとしおです。 
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