「買う前」にモトを取るくらいのつもりで買う
一番理想的な買い物は、買う前に「買ったら値段分の満足が確実に得られる」と確信が得られるものです。これなら「買った瞬間」と「買った後」の満足もすでに確保しているようなものですから、ムダな買い物にならずにすみます。しかし、そんな買い物をするためには「買う前」のリサーチが必要です。しかも入念なリサーチです。少なくともAmazonや楽天をみて即座に注文するようなやり方ではありません。
金額が高い電化製品や服などは、「買う前」のリサーチをぜひていねいにやってみてください。店員と何度も話し合うこともよいですし、ネットでレビューをチェックしまくるもよいでしょう。即買いしていたら気がつかなかったメリットを見つければお買い得感がアップしますし、デメリットを確認して納得できれば不満は減ります。
リサーチを重ねると、失敗が減るのは当然ながら「買う前」の時間が延びることになります。実はこれも「買う前」の満足を高めるひとつで、「欲しいなー」「もうちょっとガマンだ」のような感情は満足度を高めるファクターのひとつになります。
一説にはラーメン屋は行列に1時間くらい並ぶのが満足度がアップするそうです(「食べたい!」という的気持ちが一番盛り上がるらしい)。すぐ食べられるよりいい、というのがおもしろいところです。買い物の「買う前」もこれに似ている状態になればいいのです。
買い物の「買う前」のリサーチと時間をおくことは買い物のコストパフォーマンスをあげてくれると考えてみてはどうでしょうか。
ムダな買い物とは満足のない買い物のこと
私がよく指摘するのは、「安い買い物がムダがない買い物ではない」ということです。むしろ「高い買い物でもかけた金額以上の満足を感じられればそれはムダな買い物ではない」と思います。
数十円でも100円であっても、そこから満足を感じることができないなら、それはムダづかいです。毎日100円ムダづかいする人は年間3万6500円もムダづかいをしている人です。3万円の買い物より大きなムダづかいなのです。
「買う前」の満足、「買った瞬間」の満足、「買ったあと」の満足を合計したら「お値段以上の満足だった!」といえるようになりたいものです。
ぜひ「買う前」の時間を大事にしてみてください。