対策その2 そもそも物価の安い国へ行く
円安時は物価の高い国への旅行は大きな出費増に (写真はニューヨーク・マンハッタンの夜景)
一方、同じヒルトンホテルのホームページでバンコクのHilton Sukhumvit Bangkokを同じ条件で予約してみると5296バーツでした。円安により同様の下落幅で1バーツが3円から3.45円になると、2383円の出費増ということになります。
上の例は100%同条件での比較というわけにはいきませんが、物価が安ければ円安による絶対的な出費増も軽減されることは間違いありません。特に何度も海外旅行へ行く人は、円安の時には物価の安い国を中心に旅行し、円が強くなるのを辛抱強く待つというのは作戦として有効と言えるでしょう。
対策その3 支払いはなるべく現金で
為替の動きが激しい時期は、支払い手段を良く考えて!
為替の世界というのはいつ何が起こるか分かりません。時に新聞の見出しを飾る「暴落」や「急騰」の二文字が現実になった時、自分がもしカードで買い物をしていたらと考えるとゾッとすることさえあります。
2015年、文字通り「大事件」がありましたのでご記憶の方も多いのではないでしょうか。1月15日、スイス国立銀行がユーロに対するスイスフラン上限の撤廃を発表したことにより、その日初め1スイスフラン115円程度だったものが、瞬間的に166円台まで飛び上がり、終値でも136円台を記録しました。
2015年1月のスイスフランショックは世界中に大きな衝撃を与えた…
ただし、ここまでの相場の乱高下は一つの通貨で10年や20年に1回あるかないかだと思いますが……(通常は1日に3円も動くと激しい値動きという認識になります)。繰り返しになりますが確率論的な話になりますので、多額の現金を持ち歩くリスク等を総合的に十分考慮して、支払い手段を決めていただければと思います。
いかがでしたでしょうか。海外旅行の天敵である円安、どうしようもないとあきらめる前に少しだけ思い出してもらえると、お財布へのダメージを緩和できるかもしれませんよ!