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「与える愛」、気をつけたい5つのポイント

よく見かける「愛とは与えるもの」という言葉。実際には、どうすべきことなのでしょうか? 愛を注ぎ続けることなのでしょうか? 欠点を含めて、彼のありのままを受け入れることでしょうか? 勘違いしやすいポイントについて、お伝えしてみたいと思います。

執筆者:藤嶋 ひじり

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1. 欲しがる人ほど「与える愛」を学ぼう

「与える愛」を学んでみましょう

「与える愛」を学んでみましょう

親から子への愛は「無償の愛」であるべきですが、男女の愛は「無償の愛」ではなくても構わない、と筆者は考えます。ただし、恋愛において「与える愛」を学んだほうがいい人も、もちろんいます。

「無償の愛」を意識したほうがいいのは「与えてもらいたい」という思考がデフォルトの人。彼に守ってもらいたい、○○に連れてってもらいたい、もっと○○な彼になって欲しい。……なんて求めてしまうのなら、確かに「与える愛」「無償の愛」を意識すべきでしょう。

でも、世の中には「与えること」が習慣になっている人もいます。そんな人が「無償の愛」を意識すると、底なしに愛を与えてしまう危険があります。誠実で真面目な男さえ「ダメ男」にしてしまう可能性があることを、私は、どうしてもお伝えしておきたいのです。

「与える愛」がデフォルトの人が大切にすべきことは、「自分の身を守ること」「NOと伝えること」「境界線を作ること」の3つです。
 

2. 役割分担と「共依存」が生まれがち

人は、誰かとの関係を築くとき、無意識のうちに関係性を決めてしまいがちです。例えば、年上の先輩との関係は、「助ける人=先輩」「助けてもらう人=自分」という役割に落ち着いてしまうものですよね。

男女の関係でも同じです。最初は「守る人=彼」「守ってもらう人=私」だったのに、いつしか「支える人=私」「支えてもらう人=彼」という関係になるカップルも多いでしょう。そして、強くなった彼女に「お前は、オレがいなくても生きていけるだろ?」なんて去っていく男もいます。

「与える人」「与えてもらう人」という役割分担が生まれてしまうと、一方通行になりエネルギーは循環しにくくくなります。その役割が定着し共依存しがちなのです。
 

3.「与えること」で奪ってしまうものがある

甘えさせるだけの懐の深さは男女問わず魅力ではありますが、ときにはきっぱり「NO」と相手に伝え境界線を引くことが、相手のためになることも

甘えさせるだけの懐の深さは男女問わず魅力ではありますが、ときにはきっぱり「NO」と相手に伝え境界線を引くことが、相手のためになることも

親しい人との間で、何かを「与える」ことって、本当に難しいものです。例えば、彼があなたに悩みを相談したときに「答え」を与えると、「考える力」を奪ってしまうかもしれません。彼がお金に困っているときに、安易にお金を貸してしまうと、彼が「自分でお金を工面をする」という体験を奪ってしまうことになりかねません。

与えることがすべて正解だとは限りません。何かを与えることは、何かを奪うこと。そういった俯瞰する力を持つことも、「与える愛」を考えるときには、必要です。
 

4.「与える愛」と「甘やかす愛」は違う

「与える愛」と「甘やかす愛」。この二つの線引きは、非常に難しいものです。当人たちの性格や思考によって、そのどちらに値するのかは異りますし、分類しにくいものです。自分では「与えている」つもりが、結果的に「甘やかしている」ことになってしまう……ということもあります。

「恋人関係ならお金は貸さない。でも、夫婦になったら貸してもいい」「恋人だろうと、夫婦だろうと、お金の貸し借りは絶対にイヤ」など、自分でルールを決めるしか無いでしょう。このルールを守れなかったら別れる、など決めておくといいでしょう。だいたいにおいて、男性は母親に甘やかされて育ってきているので、女がルールを作ったほうがいいものです。
 

5. きっかけは自分から。理想は「与え合う」関係

甘えさせてもらったら、与えてあげる。与えてばかりなら、「そろそろ甘えたいなぁ」と伝える。いつも同じ量を与え合うのは無理でも、「不満」になる前に想いを伝えることはできますよね

甘えさせてもらったら、与えてあげる。与えてばかりなら、「そろそろ甘えたいなぁ」と伝える。いつも同じ量を与え合うのは無理でも、「不満」になる前に想いを伝えることはできますよね

二人ともに「良心」があるのなら、自分が「与える愛」を意識し、相手から「与えてもらいたい」という欲求を手放せば、自然と「与え合う」関係になれるはずです。とはいえ、以前にも書きましたがリアルタイムに常に「同じ量だけ与え合う」のは難しいものです。どちらかが与え続ける時期があるものです。

ただし、父親に甘やかされて育った女子や、母親に甘やかされて育った男子の場合、バランスを取るのが難しいかもしれません。

「与える人」「与えてもらう人」という関係が続くようなら、少し距離を置いてみてもいいでしょう。そのまま彼が「与えてもらう人」に甘んじてしまいそうなら、ダメ男まっしぐらの可能性大。特に、あなたが「与えること」に抵抗が無く、「与えてもらう」という体験が少なければ、知らない間に、与え続ける関係が定着してしまいがちです。

でも、筆者は最初に書いた通り、男女間では「無償の愛」を意識する必要はないと思います。「悟りを開く」ことを生きる目的にしているわけでもなければ……。「本当の愛とは」「愛とは○○」と定義を決めつけるのは、少し窮屈な気がします。

「幸せ」や「愛」なんて、人の数、カップルの数だけあるのではないでしょうか。

「与え合う」関係性を築けないのなら、愛情が枯渇しても当然。「まずは自分から」という姿勢はもちろんお勧めですが、与え続ける一方通行の関係に陥ると、対等な関係を築きにくいもの。エネルギーは循環してこそ、心地よく続いていきます。不満が続くなら無理をしないことも、長続きのコツですよ。

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