<目次>
1. 欲しがる人ほど「与える愛」を学ぼう
「与える愛」を学んでみましょう
「無償の愛」を意識したほうがいいのは「与えてもらいたい」という思考がデフォルトの人。彼に守ってもらいたい、○○に連れてってもらいたい、もっと○○な彼になって欲しい。……なんて求めてしまうのなら、確かに「与える愛」「無償の愛」を意識すべきでしょう。
でも、世の中には「与えること」が習慣になっている人もいます。そんな人が「無償の愛」を意識すると、底なしに愛を与えてしまう危険があります。誠実で真面目な男さえ「ダメ男」にしてしまう可能性があることを、私は、どうしてもお伝えしておきたいのです。
「与える愛」がデフォルトの人が大切にすべきことは、「自分の身を守ること」「NOと伝えること」「境界線を作ること」の3つです。
2. 役割分担と「共依存」が生まれがち
人は、誰かとの関係を築くとき、無意識のうちに関係性を決めてしまいがちです。例えば、年上の先輩との関係は、「助ける人=先輩」「助けてもらう人=自分」という役割に落ち着いてしまうものですよね。男女の関係でも同じです。最初は「守る人=彼」「守ってもらう人=私」だったのに、いつしか「支える人=私」「支えてもらう人=彼」という関係になるカップルも多いでしょう。そして、強くなった彼女に「お前は、オレがいなくても生きていけるだろ?」なんて去っていく男もいます。
「与える人」「与えてもらう人」という役割分担が生まれてしまうと、一方通行になりエネルギーは循環しにくくくなります。その役割が定着し共依存しがちなのです。
3.「与えること」で奪ってしまうものがある
甘えさせるだけの懐の深さは男女問わず魅力ではありますが、ときにはきっぱり「NO」と相手に伝え境界線を引くことが、相手のためになることも
与えることがすべて正解だとは限りません。何かを与えることは、何かを奪うこと。そういった俯瞰する力を持つことも、「与える愛」を考えるときには、必要です。
4.「与える愛」と「甘やかす愛」は違う
「与える愛」と「甘やかす愛」。この二つの線引きは、非常に難しいものです。当人たちの性格や思考によって、そのどちらに値するのかは異りますし、分類しにくいものです。自分では「与えている」つもりが、結果的に「甘やかしている」ことになってしまう……ということもあります。「恋人関係ならお金は貸さない。でも、夫婦になったら貸してもいい」「恋人だろうと、夫婦だろうと、お金の貸し借りは絶対にイヤ」など、自分でルールを決めるしか無いでしょう。このルールを守れなかったら別れる、など決めておくといいでしょう。だいたいにおいて、男性は母親に甘やかされて育ってきているので、女がルールを作ったほうがいいものです。
5. きっかけは自分から。理想は「与え合う」関係
甘えさせてもらったら、与えてあげる。与えてばかりなら、「そろそろ甘えたいなぁ」と伝える。いつも同じ量を与え合うのは無理でも、「不満」になる前に想いを伝えることはできますよね
ただし、父親に甘やかされて育った女子や、母親に甘やかされて育った男子の場合、バランスを取るのが難しいかもしれません。
「与える人」「与えてもらう人」という関係が続くようなら、少し距離を置いてみてもいいでしょう。そのまま彼が「与えてもらう人」に甘んじてしまいそうなら、ダメ男まっしぐらの可能性大。特に、あなたが「与えること」に抵抗が無く、「与えてもらう」という体験が少なければ、知らない間に、与え続ける関係が定着してしまいがちです。
でも、筆者は最初に書いた通り、男女間では「無償の愛」を意識する必要はないと思います。「悟りを開く」ことを生きる目的にしているわけでもなければ……。「本当の愛とは」「愛とは○○」と定義を決めつけるのは、少し窮屈な気がします。
「幸せ」や「愛」なんて、人の数、カップルの数だけあるのではないでしょうか。
「与え合う」関係性を築けないのなら、愛情が枯渇しても当然。「まずは自分から」という姿勢はもちろんお勧めですが、与え続ける一方通行の関係に陥ると、対等な関係を築きにくいもの。エネルギーは循環してこそ、心地よく続いていきます。不満が続くなら無理をしないことも、長続きのコツですよ。
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