なぜ企業は集団面接をするのか
就職活動でよく行われている集団面接。面接官に対して応募者が2名以上の面接形式のことですが、1対1の会話と同じように臨むと話したかったことが話せないで終わってしまうこともあります。そこで今回は、企業がなぜ集団面接をするのかという目的と集団面接で好印象を持たれるためのポイントをお伝えします。これまで様々な企業で採用活動に関わってきましたが、企業が選考プロセスで個人面接ではなく、集団面接をするのは大きく2つの目的があると思われます。
1.一人でも多くの応募者に会うため
企業側も、対応できる面接官の人数と時間と場所が限られています。その中で、1人でも多く可能性のある応募者と会おうとするとどうしても個別で会うより複数名での面接をする方が効率がよくなります。
そこで、応募者が多い初めのステップや、面接にたくさんの時間を割くのが難しい役員面接も集団面接になる場合があります。直接会える機会を企業がなるべく多くつくってくれているんだとポジティブにとらえましょう。
2.応募者同士の比較がしやすいため
並ぶと個性がわかりやすくなります
応募者側としては、比較されているからといって周りを気にして縮こまってしまうのは逆効果です。私は私、と自分のペースで落ち着いて考えを話すようにするのがいいでしょう。
集団面接で好印象を与えるポイント~前日まで~
それでは、前日までの準備から当日の意識の持ち方まで、集団面接で好印象を持たれるポイントをお伝えします。前日までの準備で大切なポイントは2つあります。1.「自己紹介・自己PRを簡単にお願いします」に備えておく
印象をチェックしたり、短時間で大まかに話を聞くためまず1人ずつ簡単に自己紹介や自己PRをリクエストされることも多いです。はじめから準備しておけるものですから、その場で自信を持って答えられるように話すことを考えておきましょう。
自己紹介と自己PRの違いについては過去の記事で詳しく説明しています。
自己PRと自己紹介は違う!おさえておきたいポイント
2.企業への質問を考えておく
面接では質問の時間をとってもらえることもあります。その会社や仕事の情報収集ができるチャンスなので、事前に何を聞きたいか用意しておきましょう。質問の内容だけでは判断されませんが、何を質問するかであなたの興味や関心が面接官に伝わります。
たとえば質問の例として会社や仕事への興味や意欲が感じられる良い例と、意欲が感じられない悪い例は次のようになります。どんな状況でも絶対にこれが良い悪いというものではありませんが、参考にしてください。
良い例)
- 自分で調べたことや説明会で聞いたことについて詳しく聞く
- 仕事の内容や難しさ
- 顧客とのやりとりなど実際に働いている人だからこそ聞ける質問
- 企業のパンフレットやホームページでも調べられる質問
- 仕事のことは一切聞かず、福利厚生や休日に関する質問ばかりする