アクセス(Access)の使い方

Accessでクエリを作成する方法(2ページ目)

Accessでクエリを作成する方法について解説します。この記事では、最も基本的な「選択クエリ」の作成方法を紹介しています。デザインビューや抽出条件で選択クエリを作成し、実行する方法まで紹介していきます。選択クエリは、必要なデータだけをテーブルから取り出したり、データを集計したりすることができる、最も活用範囲が広いクエリです。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

 

デザインビューを使用して選択クエリを作成する

クエリを作成するには方法がいくつかありますが、今回は「デザインビュー」という画面で作成する方法を紹介しましょう。まず、「作成」タブ→「クエリデザイン」ボタンをクリックしてください。
「作成」タブ→「クエリデザイン」ボタンをクリック

「作成」タブ→「クエリデザイン」ボタンをクリック



 

選択クエリで操作したいテーブルをデザインビューに追加

表示された「テーブルの表示」ダイアログボックスで、「テーブル」タブの一覧に表示されている「T_住所録データ」を選択して「追加」ボタンをクリックします。
「T_住所録データ」を選択して「追加」ボタンをクリック

「T_住所録データ」を選択して「追加」ボタンをクリック



クエリのデザインビューに「T_住所録データ」が表示されました。この操作によって、選択クエリで操作するテーブルが、クエリを作成するデザインビューに追加された、というわけです。「テーブルの表示」ダイアログボックスは、「閉じる」ボタンをクリックして閉じておきましょう。
クエリのデザインビューに「T_住所録データ」が追加された※この操作は、SQLのSELECT文のFROM句の指定にあたります。

クエリのデザインビューに「T_住所録データ」が追加された

※この操作は、SQLのSELECT文のFROM句の指定にあたります。



デザインビューに追加された小さなウィンドウを「フィールドリスト」といいます。フィールドリストには、テーブル(ここでは「T_住所録データ」テーブル)のフィールド(データ項目)が一覧で表示されています。ウィンドウの下部をドラッグして縦サイズを広げて、すべてのフィールドを表示しておきましょう。
すべてのフィールドを表示できるように縦サイズを調整

すべてのフィールドを表示できるように縦サイズを調整



 

選択クエリで「取り出したい」フィールドを選ぶ

フィールドリストから、選択クエリで「取り出したい」フィールドを選びます。フィールドリスト上でフィールド名をダブルクリックすると、下部の一覧に追加されます。この一覧を「デザイングリッド」といい、デザイングリッドに追加されたフィールドが選択クエリによって取り出されます。
取り出したいフィールドをデザイングリッドに追加

取り出したいフィールドをデザイングリッドに追加



この要領で、今回は、「氏名」フィールド、「郵便番号」フィールド、「住所1」フィールド、「住所2」フィールドをデザイングリッドに追加しておきます。
取り出したいフィールドをデザイングリッドに追加

取り出したいフィールドをデザイングリッドに追加



 

レコードを「絞り込む」抽出条件を指定する

続いて、レコードを「絞り込む」ための条件を設定します。フィールドリストから、条件で使用したいフィールドをダブルクリックしてデザイングリッドに追加し、「抽出条件」の項目に条件を指定します。今回は、「ラベル発行」フィールドにチェックが付いているレコードに絞り込みたいので、「ラベル発行」フィールドをデザイングリッドに追加して、抽出条件に「Yes(※)」と入力します。
レコードを「絞り込む」ための条件を設定※チェックが付いている条件として、「Yes」の他、「True」「On」「-1」と指定することも可能です。チェックが付いていない条件を設定したい場合は、「No」「False」「Off」「0」の何れかで指定してください。※「抽出条件」の設定は、SQLのSELECT文のWHERE句の指定にあたります。

レコードを「絞り込む」ための条件を設定

※チェックが付いている条件として、「Yes」の他、「True」「On」「-1」と指定することも可能です。チェックが付いていない条件を設定したい場合は、「No」「False」「Off」「0」の何れかで指定してください。

※「抽出条件」の設定は、SQLのSELECT文のWHERE句の指定にあたります。



 

デザイングリッドの「表示」項目を設定する

デザイングリッドに「表示」というチェックボックスの項目があります。このチェックボックスにチェックが付いているフィールドが、選択クエリの結果として表示されます。つまり、結果として「取り出される」わけです。この「表示」項目は、フィールドリストから追加した時点でチェックが付いています。一方、「ラベル発行」フィールドは、今回の場合、レコードを「絞り込む」条件として使用するだけで、結果として表示させません。今回は表示のチェックを外しておきます。
「ラベル発行」の表示のチェックを外す※デザイングリッドの「表示」項目の設定が、SQLのSELECT文のSELECT句の指定にあたります。

「ラベル発行」の表示のチェックを外す

※デザイングリッドの「表示」項目の設定が、SQLのSELECT文のSELECT句の指定にあたります。



これで選択クエリが完成しました。次ページで選択クエリを実行する方法を紹介します!

 
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