結婚破棄を入籍前日にされて「人生のどん底」に
幸せを目前に大失恋をして、辛く悲しい気持ちになっていた女性のエピソードです。
当時33歳だったAさんは、なんと入籍前日に婚約破棄されてしまいます。
もしあなたが最愛の人との入籍前日に婚約を破棄されたら、どんな状態になるでしょうか? 人生のどん底だ……と思うかもしれません。彼女はそんな人生の一大事ともいえる大失恋を味わいました。
そんなときに、私のセミナーに訪れた彼女に出会います。当時はまさに失意のどん底で、そこで藁にもすがる思いだったと言います。
しかし、そのわずか5ヶ月後に最愛のパートナーと出会い、さらに4か月後にはプロポーズを受けます。なんとわずか1年で大失恋から幸せな結婚に至り、それから半年後には出産もして、幸せなママにもなりました。彼女は1年半という期間に、人生最悪の日から幸せの絶頂へ、まるでジェットコースターのような経験をされたのです。
彼女はなぜ劇的に人生を変化させることができたのでしょうか? いったいどんな心境の変化があり、運命を引き寄せることができたのでしょうか? さっそく、その経緯を探っていきたい思います。
結婚破棄をされた彼女がやってみた最初のステップ
辛い気持ちを引きずりながら、新たな出会いを求めて行動を始める彼女。
そんな彼女が始めたのは、恋愛に関するカウンセリングを受け、新しい出会いを求めて少しずつ行動していくことでした。合コンやパーティー、知人からの紹介など、一般的な方法には片っ端から精いっぱいにトライしてみました。当然、最初は好きになれそうな人との出会いなんてまったくないように思えて、気持ちが折れてしまいそうだったそうです。
それでも少しでも前に進まなきゃと思った彼女は、泣きながら必死に自分に言い聞かせ、「絶対に幸せになる!」と前に進む決意をしました。それが大きな転機につながる最初のステップでした。
人は、絶望的なできごとがあったとしても、ずっと落ち込んだ気持ちで一生を過ごしているわけにはいきません。時間の経過とともに嫌でもこれからの未来とも向き合わなけば前に進めないのです。
〇〇を手放すと幸せに導かれる?
今まで抱え込んでいた「あるもの」を捨てたと同時に、彼女の運命が動き始めます。
次に彼女は、まず自分の気持ちに正直に生きることを決めました。
そして同時に、自らが課していた結婚に対する執着も手放しました。
その結果、合コンやパーティーへの参加はお休みし、婚約前に目指していた資格の勉強を改めて始めたそうです。そんな本来の自分を取り戻すと、アッという間にパートナーと出会い、気づけば自然なタイミングでプロポーズを受けたのだそうです。
恋愛や結婚を達成するためとはいえ、「“辛い、辛い”と思うことを無理してまでするべきではない」と、自分を解放してあげたことが功を奏したと言えます。
きっと彼女は、「過去の恋愛で結婚できなかったことへの後悔」と「挽回するためにすぐに結婚せねばならない」という、二つの執着を手放すことができたから、前に進めたのではないかと思います。
実際、彼女はしばらくの間、過去の婚約破棄に関しての後悔から抜け出せず、「もし、あの時にこうしていれば……」なんて、何度も思い返していたそうです。
でも、まずはその執着を手放すことができました。
面白いことに、そうやって自分の中で気持ちが切り替わった同時期に、信頼できて波長が合う「本当のパートナー」が目の前に現れ、そのまま結婚へと導かれていったということなのです。
「大失恋」こそ、新しい出会いのためのプロセス
辛い失恋は次の恋へのステップであると同時に、自分をリセットしてくれるものだったのです。
まったく相反するように見える「大失恋」と「幸せな結婚」へ……どのようにつながっていくのでしょうか?
婚約破棄は、失恋の中でも最も辛い部類だと思いますが、他にも突然に連絡が取れなったり、結婚の約束をしていたのに浮気をされたなど、一気に男性不信に陥ってしまうようなひどい失恋をした人が直後に幸せな結婚に発展するケースは意外と多いのです。
辛いときこそ過去の後悔にしがみつくのをやめ、結婚そのものへの執着を手放す――それは、決して結婚を諦めるという意味でなく、「本当の自分」になるための「解放」です。つまり、痛みを伴う失恋こそが、自分を幸せにしない偽物の彼を見極め、本物の愛を確認するために必要なプロセスだったのです。
何の見返りを求めないまっさらな状態に自らをリセットし、その自分の器をキレイな状態に戻してあげた瞬間に、きちんとそこに収まるべき人が「待ってました!」と言わんばかりに目の前に現れたのです。
「私はこのまま幸せにはなれないのでは?」と、見えない不安に襲われることはだれでもあるでしょう。また、過去への執着を手放すことは、辛くとても勇気のいることだと思います。
けれども、あなたと結ばれるべきパートナーは、あなたがすべてをリセットする瞬間を見計らって、きっと笑顔で目の前に訪れてくれるはずです。
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