日本人は目で食べる

食事中の少年

日本人は目からの情報を大切にします。目からの情報をコントロールすれば上手にダイエットできます。

「日本人は目で料理を食べる。 西洋人は鼻で料理を食べる。中国人は舌で料理を味わう」。各国の料理を比喩した言葉です。西洋料理はスパイスを効かせて香りを楽しむ、中華料理は味を楽しむ、そして和食はさまざまな形の器と盛り付け、色とりどりの食材そのものの自然の色を楽しむ、そんな料理だと諸外国では見られています。

私たち日本人にとって、食事に関する「目から入る情報」はそれだけ重要で、食行動を決める大事な情報になっています。

食べる行為は五感をフルに使う

人間はさまざまな情報を得るために、五感を使っています。「視覚」は目で見た色や形などの情報、「聴覚」は耳から入る音の情報、「嗅覚」は鼻からのにおい・香りの情報、「触覚」はさわってみて柔らかいのか堅いのかといった情報、「味覚」は口の中で味わう感覚です。食事をする際、この五感をどのように使っているのか、分解して考えてみましょう。

  1. 目で食べ物を確認する……視覚
  2. 箸やスプーンで掬い上げる……視覚、触覚
  3. 口の前へ持ってくる(=鼻先に近いため香りを感じる)……嗅覚
  4. 口の中へ入れる……味覚、触覚
  5. 噛む(=味を感じると同時に、口の中で堅い、柔らかいなどの食感を感じ、噛んだときの音を楽しみ、鼻に抜ける香りを楽しむ)……味覚、触覚、嗅覚、聴覚
  6. 飲み込む
  7. 美味しいものであることを理解し、記憶する
  8. 「美味しい」ことを覚えたので、(1)から料理がなくなるまで繰り返す

このように、当たり前のように繰り返している食事は、五感をフルに使うとても難易度の高い生活行為だと言えます。その証拠に、他に生活行為で五感をすべて使って行うものはありません。

最初が肝心

食事の行為を振り返ったところで、ダイエットに大事なことを探してみましょう。

繰り返しになりますが、日本人は視覚で食べ物を認識することに長けていて、見た目でおいしそうなのかそうでないのかを判断します。日本人は食事に対して「視覚」を重要視するのです。

つまり、私たちは食事をする前に、上記の(7)で説明した「美味しいものであることを理解し、記憶する」ことはできています。たとえば、目の前に炊きたてのご飯があったら、食べる前から「おいしそうだ」と認識できるのはそんな学習の賜物です。目の前の食べ物は以前食べたときに美味しかったというという知識があるので、食べ物を目の前にすると、「食べたい」という欲求が生まれるのです。

次ページでは、視覚を使ってダイエットをする4つの方法をご紹介します。