鎌倉のお屋敷街の面影を歩きながら
『ワンダーキッチン』から、さきほどのフラミンゴの看板の所まで戻り、右のほうへ歩いて行くと、やがて通りに突き当たります。目の前に交番が見えますね。このまま右の方へ歩いて行きましょう。この通りは、「今小路(いまこうじ)」と呼ばれています。
しばらく行くと、道の左側に、下の写真のような赤い道標がありますので、「銭洗弁天」に向かう道に入っていきましょう。
赤い道標が目印
まもなく、お蕎麦屋さんがあり、そのお隣は、ずいぶん大きなお屋敷になっいています。この辺りは、鎌倉のお屋敷街の面影が、比較的よく残っている場所。
お屋敷の先で、右の細道へ入っていき、道なりに進んでいきます。しばらく行くと、門扉の向こうに広大な庭、そして、庭の向こうに建つ大きな洋館が見えると思います。
フレンチレストラン『古我邸』、いよいよオープン!
「鎌倉三大洋館」のひとつ『古我邸』
現在、古我邸と呼ばれている、この洋館は、1916(大正5)年に、三菱銀行重役であった荘清次郎の別邸として建てられました。その後、浜口雄幸(おさち)、近衛文麿の両首相が別邸として使い、戦後は、進駐軍に接収された歴史もあります。
古我邸という名称は、レーシングドライバーの、故・バロン古我(古我信生)氏が、2005年に亡くなるまで永く住まわれ、現在も、古我氏が代表を務めていた会社が所有されていることによるもの。
ちなみに、古我邸は、「鎌倉三大洋館」のひとつとしても、知られています。「鎌倉三大洋館」とは、古我邸に、以下の2つを加えた、3つの洋館のこと。
■旧前田侯爵別邸(現・鎌倉文学館)
旧前田侯爵別邸(現・鎌倉文学館)
■旧華頂宮(かちょうのみや)邸
旧華頂宮邸
いずれも、戦前の鎌倉における別荘建築の代表的なものですが、中でも、古我邸は、その外観の偉容から、「鎌倉一の洋館」と評価されることが多いようです。
しかし、旧前田侯爵別邸が、現在『鎌倉文学館』として一般公開され、旧華頂宮邸も鎌倉市が所有し、期間限定で公開されているのとは異なり、古我邸は、今日に至るまで、ほとんど公開されることがありませんでした。
改装工事中の古我邸
それが、建物の傷んでいる部分を全面的に修理するとともに、一階部分を改装し、2015年4月17日に、フレンチレストラン・結婚式場として、グランドオープンすることに!
古我邸裏山からの眺望
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■古我邸
ホームページ → http://kamakura-koga.com/
今小路に戻ります
さて、古我邸前の道を先に進みます。右手には、「高野邸」(鎌倉景観重要建築物)、左手には、小さな十字架が屋根上に立つ「鎌倉栄光教会」があります。鎌倉栄光教会
路地は、この先で、先ほどの今小路に突き当たります。正面に紫色のビルが見えますので、左方向に曲がりましょう。この道は、道幅が狭いのに、車の通りは多いので、気をつけながら歩いてください。
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