AKB48・ハロプロにも移籍組が
アイドル界にとって年明けは「卒業発表」のシーズン。特に受験や進学を控えた学生にとってはリアルに悩みどころでもあるし、そうでない子も新年度になる前に……と考えてしまったりする季節。ただその分、メンバー補充などの目的で、募集&新メンバー発表も多いのがこの季節でもあります。ただ、なんとなく最近の新メンバー発表で気になったところがあります。昨年末初披露されたアンジュルム(元スマイレージ)の新メンバー・佐々木莉佳子が、気仙沼のローカルアイドル・SCK GIRLS出身というのは広く知られています。それ以外にも3月に発表された愛乙女★DOLLの新メンバーに太田里織菜(元NMB48)、中川梨来(元Jewelkiss)、またAKB48グループの第2回ドラフト会議には山邊歩夢(元アモレカリーナ)、樋渡結依(元からっと)らが候補者として参加。
他にもアイドルグループが誕生・新メンバー発表されるやいなや「元○○だ!」と特定される世の中。ともかく「アイドルグループからアイドルグループへ」と移り変わるメンバーが増えている、ということです。
曲の良さもあって話題になったアンジュルム「大器晩成」。佐々木莉佳子は新年早々「爆笑ヒットパレード2015」に出演するなどそちらも話題に。
ひとつには「アイドルのバンド化」が挙げられます。ここ数年アイドルが増えた、といってもライブハウスで活動するクラスのアイドルがほとんど。その活動規模としてはバンドに近いものがあります。かつての事務所はもちろん、レコード会社などを支えるようなビッグビジネスの時代のアイドルなら、続けることも辞めることも、さらには移籍も簡単に決断できるものではないですが、現在の「本人が好きで楽しんでやる」サイズのアイドルなら、バンドのように「辞めた後に次のグループで活動再開」というのも自然なのかもしれません。また近年最もバンド的な音を鳴らしていたアイドルであるBiSのメンバーが、解散後も全員アイドルとしての活動を続けていたりと、先人のアイドルとしての活動を継続している姿を見ているのも大きいのかもしれません。
またもうひとつが「アイドルの活動期間の長期化・高齢化」。先日のアメリカでのライブも印象的なPerfumeや、今に来てテレビでの露出も増えてきた新潟のローカルアイドルNegiccoは共に活動期間10年を越えるアイドル。昔なら2、3年アイドルを続ければ「もうそろそろ卒業かな」というのが自然でしたが、寿命は確実に伸びています。
本人が続けたいと思えばやれるのが今のアイドル。もちろん活動を続けられるだけの人気があるのが条件ではありますが。
そんな状況についてアイドル当人に話をうかがってみました。