名古屋の観光・旅行/名古屋のおすすめスポット

名古屋発「B級スポット」BEST5

名古屋周辺は強烈な個性を持ったB級スポット、珍スポットの宝庫。等身大コンクリート像が立ち並ぶリアルスケールジオラマ公園、境内がナニだらけの巨根神社、サイケな貝がらパラダイスなど、これぞ裏・愛知万博!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

筆者のライフワークからのアーカイブ
愛知県のB級スポットをよりすぐり

説明
B級スポット巡りは筆者のライフワーク
今回は名古屋から行ける愛知県内のB級スポットをよりすぐりで紹介! 実はB級スポット探訪は、筆者がライフワークとしているジャンル。その集大成ともいうべきガイド本『東海珍名所九十九ヶ所巡り』も出版しています。この本の中でも紹介しているスポットの中から、よりすぐりをピックアップしてお届けします。



筆者の単行本『東海珍名所九十九ヶ所巡り』。1500円+税で好評発売中!

筆者の単行本『東海珍名所九十九ヶ所巡り』。1500円+税で好評発売中!

ちなみにここでのB級スポットの「B級」とは、“大衆的で親しみやすく、その上、他にはない強烈な個性がある”という意味だとご理解ください。B級グルメという言葉と同様、積極的に評価したい!という思いを表した上でのフレーズですので、どうぞ誤解のなきよう。








【5位 風天洞(豊田市)】

2000体の神仏がひしめき合う
ご利益のデパートは香嵐渓の裏名所

風天洞
小高い山の上にあり秋は紅葉もきれい
豊田市の風天洞(正式名は岩戸山観世音寺)は、紅葉の名所・香嵐渓(こうらんけい)から車で15分ほど。名古屋市内からは車で約1時間半と、ドライブがてらに立ち寄るのにぴったりの裏・名所です。

説明
頭は十二支の動物や神獣、体は人間の十二支観音像
このお寺のスゴさは、“ご利益のデパート”ともいうべき膨大な仏神像群。その数、実に2000体以上! 急な山道をしばし登っていくと、タヌキ大明神(ただの素焼きのタヌキ)や四頭身の仁王像、さらには体は人、顔はヘビや羊の十二支観音像がお出迎え。この十二支観音像がリアルすぎて、こう言ったらバチが当たりそうですが、"ショッカーの怪人”みたいです。

巨岩に囲まれた地下洞窟に七福神や菩薩像が
密集するアドベンチャー参拝

連日ドラファンの熱い声援に包まれるナゴヤドーム

岩に囲まれた洞窟の中をおまいりする風天洞

最大の目玉は風天洞の岩窟めぐり。延長約500mもの地下の洞窟内に何百体という仏神像が安置され、アドベンチャー感覚でお参りできるのです。洞内は巨大な御影石に覆われ、頭をブツけそうな狭い通路や、ほぼ垂直にハシゴが架けられた上り下りがあり、かなりハード。一体どうやって像を入れたのか、考えると夜も眠れなくなっちゃいそうです。また、住職がラジオ出演した時のものらしき音声が流れているんですが、テープが古いせいか音が割れ割れでほとんど聞き取り不可能。おかげで、ノイズがエンドレスで響いているも同然で、スリリングなムードをいっそう増幅してくれています。


1200体の聖徳太子像に岩底に描かれた観音様

説明
1200体もの聖徳太子像がズラリ
およそ30分がかりで洞窟を出た後も、まだまだ続く神様仏様のオンパレード。

大仏乗楽殿なる小屋は、筆者が数年前に訪れた時は、骨董品だか古道具だかよく分からないモノが無造作に並べられた私設民俗資料館風だったのですが、ガラリと様変わり。歴代天皇の肖像画、そして高さ30cmほどの聖徳太子像が実に1200体も! そして、出口にはなぜか元横綱・千代の富士の肖像画。脈略はよく分かりませんが、以前と比べてはるかにありがたみがアップしていました。


説明
寝転がっておまいりする寝拝み観音
本堂の裏の寝拝み観音も必拝! 巨大な石のそこに描かれた観音様を、寝転がって拝むことができるのです。作者は何と、旧一万円札の聖徳太子像を描いた肖像画界の巨匠、故・馬堀法眼画伯。こんなおエライ方がなぜ、そして岩の底にどうやって・・・と考えると、またまた夜も眠れなくなっちゃいそうです。

パワーショベルを操り廃寺を
復興させたガテン系和尚さん

この山寺は800年の歴史を持つ古刹。しかし、長く廃寺になっていたところ、昭和50年代初頭に現在の住職が再建させたのだそう。

「檀家がいなかったので、観光地的に参拝者に来ていただこうと考え、風天洞を整備したり、たくさんの仏像を置いたりしたんです」と林海雄和尚。「風天洞という名前は、採掘業者の親方が風天(インドの風の神)に似ていたことから名づけた」と言います。海雄和尚は、自らパワーショベルなどの重機を操り、荒れ果てた寺を復興させたとのこと。何ともパワフルなガテン系和尚さんなんです。
「ご利益ジャンボです」と書かれた頭だけの観音様

「ご利益ジャンボです」と書かれた頭だけの観音様

本堂の裏山には作りかけの石像がゴロゴロ。完成すれば日本一大きい33mになるというジャンボ観音像が、首だけの状態のままかれこれ10年以上野ざらしになってたりします。実はまだまだ開発・発展途上中のバラエティ・テンプル。よりどりみどりのご利益で、遠方からの参拝者をお待ちしております!


□ 風天洞
・ 所在地:愛知県豊田市足助町大蔵横手山5
・ アクセス:名古屋駅より地下鉄鶴舞線、豊田行きに乗り浄水駅下車、豊田おいでんバスに乗り換え約50分で香嵐渓下車、タクシーで約10分(名古屋駅から約2時間)。車の場合は猿投グリーンロード枝下ICから約20分(名古屋駅から約1時間40分)
・ TEL:0565・64・2279
・ 拝観時間:9時~16時30分
・ 定休日:無休
・ 料金:風天洞入洞料1000円
Yahoo地図情報

□2ページ・・・4位はサイケな貝がらワールド!!
□3ページ・・・3位はじいちゃん節炸裂の貝がらスポット!!!
□4ページ・・・2位はOH!モ~レツな“天下の奇祭”神社!!!!
□5ページ・・・1位は幻の巨匠の宗教テーマパーク!!!!!
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