社会のためにお金を使うクラウドファンディングとは?
世の中のためにお金を使うことも、ふたりで考えられると良いですね。
●寄付型(ファンドレイジング)
寄付型が、文字通り、さまざまな活動をする団体や特定の個人に対して、「寄付」をするもので、見返りを求めない形態のものをいいます。例えば、トルコにいるシリア難民の子どものために学校を作る活動をしているNPOが資金を募り、私たちがそれに寄付をするといったものです。最近は、純粋に寄付だけのものよりも、サンクスメール(お礼メール)や、支援活動に際して、寄付者の名前をHPで掲載するなどの、見返り(プレゼント)のあるものが増えてきています。
・関連サイト:ジャパンギビング
●購入型
購入型は、資金の供給者に対する見返りとして、引換券を渡すものを言います。引換券の内容として、サンクスメールや名前の公表などの寄付型に近いものから、例えば、海外ツアーに参戦するための資金を募るプロゴルファーの個人レッスンを受けられる権利とか、新商品を開発するための資金を提供した場合、資金が集まった暁には、新商品を誰よりも早く手に入れることができるなどなど、その内容はさまざまです。
資金を募集しているプロジェクトも、孤島に医療用ヘリを飛ばすための資金を募集するものや、新しいコンセプトの飲食店を開きたいという起業家が、開業資金を集めるために利用するなどさまざまです。
公益活動に資金を提供することもできますし、特定の個人の起業をサポートするための資金を提供することもできます。
・関連サイト:READYFOR!
・関連サイト:Makuake
●投資型
投資型は、特定の事業プロジェクトに対して、資金を提供し、その事業プロジェクトから資金(リターン)を得るものです。東日本大震災の時に、被災した酒造メーカーが、酒蔵を再建するためにクラウドファンディングを使って、広く資金を募集することに使われました。これまでは、上場企業などの大手企業しか投資対象がありませんでしたが、クラウドファンディングを利用することによって、個々の企業に対する投資の道が開かれたことになります。
投資型のクラウドファンディングは、個々の企業を応援する側面もありますが、どちらかというと、投資した資金をキチンと回収して収益を上げるという、文字通り、投資的な色彩が強くなっています。けれども、世の中に埋もれてしまっている、中小企業、起業家に直接資金を提供して、日本経済・地域経済を活性化することを支援する、社会貢献活動を行っているということもできるのではないでしょうか?
・関連サイト:ミュージックセキュリティーズ
・関連サイト:maneo
・関連サイト:日本クラウド証券
クラウドファンディングで、自分も世の中もHappyに!
購入型のクラウドファンディングは、基本的な仕組みが、資金を集める者と提供する者の間の売買契約であるため、投資型ほど規制が厳しくなかった点と、金額の手頃さ(3,000円くらいから)、資金と集める者と提供する者が夢を共有できるという点で、広がりを見せてきました。投資型のクラウドファンディングは、投資家保護の観点や既存のさまざまな金融規制がありましたが、平成26年の金融商品取引法等の改正によって、投資型のクラウドファンディングに対する規制が緩和され、平成27年より実施される予定です。具体的には、1人当たり50万円を上限に、総額1億円未満の資本調達に関する一定のルールができることにより、投資型のクラウドファンディングが、普及・発展することが期待されています。
世の中のためにお金を使う方法として、クラウドファンディングをぜひ知って、活用して欲しいと思います。そして、多くの公益活動や起業家、事業家を資金面でサポートして、日本全体が明るく元気になるといいですね!
ぜひ、パートナーと家計について話し合う時に、「世の中のためにお金を使う」という視点を入れてみることをお勧めします。そうすると、家計や自分たちのライフプランのことだけではなく、自分たちと社会とのつながりなど、今までよりも、少し広い視野で、自分たちの人生を考えることができるようになるでしょう。
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