先日、猿舘さんとお話をしつつチョコレートケーキをいただこうと、三鷹まで出かけてきました。
今回はチョコレートの魅力をしっかりと伝えてくれる私のお気に入りチョコレートケーキを2種類ご紹介します。
ペパデオーロ
チョコレートそのものの味を堪能したい、そしてカカオの個性を感じたいチョコレート好きなあなたに是非おすすめしたいのがこちらです。私がこのチョコレートケーキを好きな理由は、カカオの個性が表れた香り、そして意外性。ぱっと見、シンプルでテクスチャーも男性的な感じなのですが、口にするとフローラルな香りがぱっと広がり、女性的でエレガント。私はお口に広がるこの花のような香りにうっとりしてしまうのです。
このフローラルな香りは、猿舘シェフが選んだ、エクアドル産ナショナル種のカカオ80%のオーガニックチョコレートの個性です。ガナッシュ5層。そしてビスキュイ・オ・ショコラ・サン・ファリーヌ(粉を使用しない口どけのよい生地)が5層。合計10層に艶やかなグラサージュがかかっています。甘さ抑えめでビターなチョコレートケーキ。カカオの個性を楽しみたい方におすすめします。
ジャックリンヌ
こちらは華やかなチョコレートタルトです!真っ赤なフレッシュフランボワーズとピンクのフランボワーズ風味のシャンティクリームが綺麗。目の前にあるだけで気分があがります。チョコレートはフランボワーズにあわせて、スイスのフェルクリン社とヴァローナ社のマダガスカル産カカオのチョコレートをブレンドして使用。マダガスカル産カカオの赤いベリーのような風味が、フランボワーズとマッチしています。
2種をブレンドしたマダガスカル産カカオのチョコレートを使ったアパレイユ(タルトの中に入っているチョコレートの生地)を焼いているのですが、焼きすぎず、ぷるんとした状態にとどまっているのがよいのです。ちょうどよくなめらかなところ、生チョコのような状態といったらよいでしょうか。フランボワーズジャムを敷いたサクサクのタルトと一緒に全てをほおばるととっても幸せですよ。
ジャックリンヌの名前の由来を猿舘シェフに伺うと「ミッシェル・ショーダンにいたときのヴァンドゥーズの名前なんですよ。お年を召したとても上品な女性。フランボワーズがお好きなその方をイメージして名づけました。」とのこと。
マ・プリエールのオーナーシェフ、そしてショコラティエの猿舘英明さんです。ナチュラルな笑顔と優しいお声が魅力的。
でも、一度チョコレートやカカオのお話を始めると、産地別カカオの風味の特長、ドライフルーツチョコレートとのマリアージュ、新作のプラリネ、ボンボンショコラ、人気の「マプリショコラ」の新作をお考えになっている事などなど、穏やかに、でも熱心にお話をしてくださり、私はついつい聞き入ってしまうのでした!私は猿舘シェフとお話するのがとても楽しみです。
カフェスペースでは、産地別カカオの風味の違いを楽しめるショコラショーをいただけます。写真はサントメ産とドミニカ産の2種のショコラショー。一見同じようですが風味は全く異なります。チョコレート好きな私は、チョコレートケーキやタルトに加えて、さらにショコラショーをオーダーしてしまいました(笑)
地元の方にも愛され、そして本格的なお味がチョコレート愛好家からも注目されているマ・プリエール。チョコレート好きな方は足を運んでみて下さいね。JR中央線「三鷹」駅北口から徒歩7分くらいです。
●DATA
東京都武蔵野市西久保2-1-11 バニオンフィールドビル1F
JR三鷹駅北口から徒歩7分
TEL・FAX 0422-55-0505
営業時間 10時~20時不定休(お問い合わせください)
http://www.ma-priere.com/